Airy*Mint

　久々に顰蹙モノの虫バナシを。
　黒蝿やイエバエを可愛いとは如何せん思わないけれど、金属的な光沢のある種類の蠅は綺麗だよね？と先日同居人氏に振って、見事に否定されましたけど。数日前、まさにその緑色に輝く小さな蠅が一匹、寝室に迷い込んで来て、あろうことか本を持った私の左手の親指にぴとっと止まってまったりし始めました。

　長い口吻(で良いのかな？)を伸ばして爪の近くを味見(なのか？)して、ページを捲ろうと指を動かしても飛び去る気配も無いのです。こりゃぁ懐かれたか？それとも手が汚れていて美味しいのか？半分眠りの世界に入っていたので、嫌悪感も無く見るともなく見るうち、就寝。眠くて感覚が麻痺していたとはいえ、読書灯の光にキラキラと輝くそれは、決して汚物にたかる生き物とは思えない美しさでした。

　まだ少し暗さの残る明け方、少し早いけれど目が覚めたついでに起き上がった寝具の左方向、昨年発生した猫蚤の再発を恐れて確認用に置いてある、蚤用ホイホイに頭を突っ込んで儚くなっている件の蠅の姿がありました。うゎ、可哀想。

　緑に輝いていた体の光は褪せて、ただの黒っぽい艶を持つ蠅となり、既に動く様子も無いのですが、急ぎマイナスドライバーで糊面から離し、窓を開けて庭へ。昨夜の経緯で、ゴミ箱に捨てるのは胸が傷んだのです。涙ぐみながら起きてきた家人らに話すと、慰めてはくれたものの、何とも複雑な表情をされました。イヤ、自分でも判ってるって。

　確かに造形の美しさに惹かれて、大抵の虫はどちらかと言えば「好き」の部類なのです。蠅でも蜂でも迷い込んだ生き物は、殺虫なんかせずに筒で捕って外に逃がすことにしているのです。確かに昨夜の闖入者は、ある種の甲虫にも似たステキな輝きを持っていたのです。でも、だからと言って、蠅まで可愛いと思っちゃイカン！多分。

　外出するために玄関を出て、外のギンギンに眩しい太陽光を見た途端、大きなくしゃみがでました。常からくしゃみがデカいんです。カッコワル〜。
　乗り込んだ車中で同居人氏に、子どもの頃、くしゃみが出そうで出なくて鼻がムズムズする時はお日様を見なさいって言われたよね？と、照れ隠し半分で質問したら、答えはNO。聞いた事も無いって。

　えー、ホント？慌てて「くしゃみ 太陽」とスマホで検索したんですが、あーらビックリ。Wikiによればこの現象は「光くしゃみ反射」というものだそうで、日本人では4人に1人程度に現れること、優性遺伝と考えられること、家系によって多い少ないがあるらしいことなどが書かれていました。なるほど、だから家系的に多かった(と想像)私の家ではそう聞かされて、少なかった(と想像)同居人氏の家では聞いていない、な話なのかも。

　自分が小さい頃からそうだったために、この年になるまでこれはみんなが経験している事なのだとばっかり思っていました。うーん、そう言えば昔、くしゃみが出なくてすっきりしなさそうな誰かに話して「そんな事しても出ないけど？」と怪訝な顔をされた事があったような気もしなくもないなぁ。ちなみに自分、手の小指だけを曲げたいと思ってもどうしても薬指がおまけに着いてきちゃうタチなのですが、神経の混線はひとつそれだけに留まらなかったらしいことを知ってちょっとカナシイぞ。

　何を血迷って半年近くも前のイベントネタか？な話ですが。いや、暑くてトチ狂った訳ではありませぬ。
　あれは確か、数日後にSt. Valentine's dayを控えたまだ春浅い、寒い日のことでした。
　買い物をしながら家人らにチョコレートケーキでも焼くか、と材料を物色中に、手作りチョコレート菓子のセットが数種類置かれているのを目にしました。

　へぇ、どれどれ？と手に取ったフォンダンショコラ用セットが入った軽い箱の裏には、ビターチョコレートとココアパウダー、専用粉と粉糖、小さな紙の焼き型が8個入っていて、卵やバター、砂糖と牛乳を別に用意するようにと書かれています。軽いし、思ったより面倒そうなワリには高いプライスを見て、元の位置にそっと戻しました。

　で。ふと考えたのです。→手作りで気持ちを伝えたいのは圧倒的に中学生か高校生の女子が多いだろう。→その場合作りたいのはチョコレートであって、ケーキ、それも8個は多いだろうし(大勢の男子に手作り品を贈りたいとは思わないと想定)、1個にしたら小さすぎてインパクトが無い→そもそもここのスーパーは便利な場所ではなく、買い物に来るのは主に女性と高齢者、若年女子は普段からあまり見かけない＝コレ、売れ残るな。

　このテのイベント物は、当日が過ぎてしまえば売り場を圧迫する場所塞ぎなシロモノに変身するので、26日のクリスマスケーキよろしくきっと値下げするハズ♪←セコいね、この読み(笑)。まぁ、売り切れたらそれはその時、安くなったら買っても良いかな？と。

　その後長いこと、製菓材料売り場で姿を見掛けなかったのですが、先日値下げ品のコーナーに幾つか並べられていました。やっぱりね。お目当ての種類が1箱残っていたのでゲットしてきましたが、焼く前に冷蔵庫または冷凍庫で冷やせとある。どちらも満杯だったので、新入り冷凍庫が届いたあとの日曜日に作りました。

　やー、フォンダンショコラってこんなに手間がかかったっけ？Guyらが小さい頃はお菓子を色々手作りしたけれど、最近はたまーにしかやらないために、滅多に使わないホイッパーだの専用のボウルだのを持ち出したり、湯煎すればレンジにお湯をこぼすし、あっちもこっちも粉だらけになるし、洗い物も多いしで結構疲れた〜。美味しかったけどね。

　今年の梅は店頭の時点で既に完熟だったので、塩分を極力控え、潰れるのを恐れて重しも軽めで漬けました。こんな時はカビが心配なので、梅雨明けを聞いたら速攻で干すぞ、と決めていました。
　ところが余りに明けが早く、こんなに早く干して良いものなのかどうか、と却って心配になってしまった次第。どーする？＜自分。

　昨日は一日出たり入ったりするのが判っているので、留守中に雨に降られたら大変、と順延し(案の定夕方スコールあり)たものの、今朝の快晴に覚悟を決め、思い切って干し始めました。漬け日数が足りないとか、後々問題が出なきゃ良いけど。

　こちら炎暑です。朝のベランダに容器とザルを置き、漬かった梅を一つ一つザルに並べるうち額からポトポト汗。梅を干し切る前に、脱水でこっちの方が先に梅干しばーさんになりそうです。シャツ越しに背中、日焼けした気分。一日晴れると良いな♪

　※送信しようとした丁度その時、遠雷が聞こえたので慌てて取り込みました。雨はまだ降り出さないけれど、こりゃぁ三日間、気を抜く暇がなさそうだなぁ。

　昨日、関東甲信越(いつも思うけど、コレ範囲広すぎないか？)は梅雨明けした模様、との発表がありました。いつになく早い時期に梅雨入りした分、明けも早かれと願ったけれど、まさかこんなに早いとはねー。
　明けてみればいきなりの猛暑日。洗濯物を干してから用事を兼ねた散歩に出ましたが、帰りには茹でダコ状態。暑さに慣れぬ体には無謀な行いでした。

　35度以上というのはこんなに暑かったか、と再認識しながら見上げる空は久し振りの青さ。これは珍しく七夕の星空が拝める？と期待したんですが、夕方黒雲が出たと見る間に雷鳴を伴った豪雨。あぁ、子どもの頃の夕立はいつもこんなだったなぁ。外に出て浴びたくなる程豪勢な雨でした。思ったより降った時間が短かったせいか、昔のように夕立の後の涼しさは実感できなかったけれど、降る前の炎暑に比べればマシ。

　雨上がりに義母宅のお使いの買い物をし、先方に届けて話を聞いて帰る頃には辺りは薄闇。帰宅までの車中で空が晴れている事を確認してわくわくしたんですが、夕飯の支度中に雲がワンサカ空を覆ってしまい、肝心の星空は今年も見る事が出来ませんでした。見えてもこの辺りでは天の川がどこにあるのかすらはっきり見えやしないけど。

　入りゃ晴れ、明けりゃ降るのが昨今の梅雨の傾向と判っちゃいても、期待した分ガッカリも大きかったです。お願いごと、したかったのになぁ。