Airy*Mint

　所用で表に出ると、道路の向こうから一匹の茶猫がヨロヨロ(ちょっと大袈裟か？)と歩いてきました。どこから来たの？と声を掛けると、たまたま傍にいたご近所の外飼い茶トラ♀に近付いて来たんだけど、良く見ればアメショ混じりの毛並みがボソボソ。
　甲高くたてる声は掠れ、ゲッソリ痩せ細り、頭とまん丸い目ばかり大きく見えます。

　野良なのか、恋に狂って家から迷った飼い猫か知らないけれど、もう何日もご飯なんか食べていないようです。あのなー、繁殖相手を求めるが故に周囲が見えないのかもしれないけど、そんなじゃ彼女も見つからないゾ。ってか何度も猫の皆さんには申し上げているように、この辺りの♀猫はみんな避妊済みなので、繁殖は無理ですから。

　短いけれどズシンと音をたてた大きい揺れが、休日午後のまったり感を追い払いました。
　結構来たね、どこだったのだろう？とTVをかけ、無音にしたのど自慢の画面を見ること暫し。数分経って地震情報のテロップが出ました。震源は千葉だそうで、体感より幾分小さい震度が表示されています。あらそう？もっと大きい感じがしたけど。

　大きな地震じゃなくて何よりでしたが、眠気は飛んでいったので遅ればせの行動開始、と出掛けた先で今度は強風に見舞われました。ぶはっと吹き付ける風はもう冷たくないけれど、埃やゴミが飛び回って目を閉じて歩きたい気分。危険だからしないけどさ。

　そのうちどんどん天候が崩れて雨に。やがてバタバタと窓に当たる大雨になったと思ったら、夜には追い打ちをかけて雷まで鳴り出しました。お約束の小にゃんの挙動不審も始まって、豆猫と三毛ママが訝し気に見守る中、雷鳴が響く度、西へ東へ走り回る小にゃん。おいおい、家の中ならどこにいても同じだから、落ち着け落ち着け。

　地震カミナリ火事オヤジ、は昔の怖いものベスト4でしたが(今の親父はちっとも怖くないけど)、たまにしか無いものが一日のうちに二つも来なくたってもねー。

　一気に暖かくなったのを受け、待ち合わせに遅れることなくカタクリの花が咲き出しました。年によっては4月の半ば頃まで満足に咲いていない、なんてこともあったけれど、今年は咲き出した桜と一緒になって沿道を可憐に彩っています。
　と言っても一面に咲き揃うのはまだ先。上手く行けば数回、美しいお顔を覗き込みに行けるかも。

「まつり」と銘打ったこの時期は、実はまだ咲きだして間もなく花が少ないと知れ渡ったのか人出も少なめ。ゆったり歩けました。ここ数年、咲けども寒い日が多かったので、今日の暖かさは大満足。軽く汗ばみながら雑木林を登り下りして良い運動にもなったし。

　あ、春。あ、春。道端の小さな花が目にとまる度シャッターを切るので、満タンだった電池の残量表示がみるみる減ってヒヤヒヤしましたが、どうにかコース内で電池切れの憂き目をみることもなく、たくさんのデジタル花を連れ帰る事が出来ました♪

　酒(料理酒ではない料理用清酒)、蜂蜜(カナダか欧州産)、本みりん、バジルソース、ザラメ。etc.
　ストックを切らしたけれど今買わず、増税前にまとめて買い置きしようとメモに書き、結局買わなかった調味料の幾つかです。買い出しを予定していた先週の連休は他の雑事で買い物が脇に追いやられ、増税直前の今週来週は店の混雑を恐れて断念した次第。

　酒は以前叔母から貰った小瓶の詰め合わせから流用、みりんは瓶の底近くまでしか残っていないのをちびちび使い、他の諸々はまあ、無ければ無いで急を要する物ではない、と割りきって凌ぎました。仕方ないから増税後に＋8%で買うよ。

　TVのニュースで、まるで買いだめを煽るような話題を何度か目にしました。デパート(？)らしき入り口から雪崩れ込む人たちとか、高価な品を買い漁る人たちとか。なんだかもう、国もマスコミも挙げて駆け込み需要だヤレ使えソレ使えみたいな。そういう策に乗せられて思惑通りに動くのは自分のタチに合わないのでここはスルーで。

　鰹節、昆布、干し椎茸、煮干し、ぬか、黒砂糖、ホットケーキミックス、等々もメモに残ったままである。合わせ調味料の材料が足りずにちょっと不便をしているけれど。

　始まったのはここ数日の事だったと思うのですが、キッチンの冷蔵庫と壁の間の隙間ー10cm弱ーを猫らが代わる代わる覗き込みに来るのです。
　手が空いている時の義務とでも言うかのようにじっと座り、時々手を突っ込んだり耳を傾けたり。
　不審に思ってライトを当てて確認しましたが、私の目には何も見えず。な、何か居るのかよ？

　ライトに照らされたソコは･･･なーんて汚い！そう言えばもうどれくらいか忘れたほど掃除していないし。奥の方には埃とか溜まってオゾマシイ様相を呈しています。うーん、どこかから入れたとしたら鼠とか鳥とか住んでいても不思議はないな。

　反省しつつ、ナニカ、がパニックを起こして飛び出した場合に備えて猫らを退避させ、もう一度良く奥を見てから隙間に手を突っ込んで壁と冷蔵庫を拭き拭き、奥の壁と床も長柄の掃除具で拭き拭き。足跡やら糞やら匂いやらの、小動物が居た、または居る痕跡は全く無いので、幸い何かがこっそり同居しているワケでは無さそうですが、静かにしていると時々確かにカタコトと小さな音がしているようです。

　古い冷蔵庫が振動音を立てるのか？とも思いましたが、どうも音は外から聞こえてくる感じ。木の枝か外に置いたゴミ箱等が壁に当たっているのかもしれないし、もしかしたら室内の壁と外壁の狭い空間に、何かが入り込んじゃったのかもしれない。まー室内じゃないのでひと安心したんですけどね。ついでに掃除も出来たことだし。

　入ったは良いけど出られなくなった小動物、なんてオチじゃないと良いんだけど。

　掃除の済んだ隙間、帯に短し襷に長し、な幅が思いの外丁度良さそうなので、どこに置いても邪魔感があった折りたたみ式の脚立を入れました。雨降って地固まる(え？)