Airy*Mint

　どこかで目覚まし時計が鳴ってる、と目覚め、時計を見たら5時でした。
　家が近接して建つこの辺り、寝苦しくて網戸で寝ると大抵こんな目に遭います。あー近隣100m以内に隣家の無い、大草原の小さな家に住みたい。
　目が覚めちゃった以上仕方ないので、えいやっと気合で起きましたが、6時にはもう眠かったですヨ。

　朝の支度をしながら、こてっと横になりたい気分を振り払い、貴重な梅雨の晴れ間を最大限に利用しようと、掃除だの洗濯だのに精を出すうち眠気がすっかり飛んで、そんな時はいつも以上に捗るはかどる。午後には片付いて手持ち無沙汰になりました。

　折しも開け放った窓からは強い熱風が吹き込み、そうだ、床を全部拭き掃除したら気持ちが良いだろう♪なんて思い立ったのが運の尽き。カビ防止も兼ねて熱めの湯に漂白剤をドボドボ入れ、固く絞ってまるっと拭きあげたらスッキリ気持ちいい。

　体はクタクタに疲れているけれど、スベスベの床を素足で歩くと気分爽快です。珍しく頑張っちゃったから、明日は嵐になると思う。きっと。

　梅が不作らしいと聞いて先月から気にかけていましたが、案の定探索に歩いたどこの店でも、今年は良い梅との出会いがありませんでした。
　価格も例年に比べて1〜2割高めだし、かといって実自体の大きさは小さめだし、傷があったり熟し方が納得行かなかったり。袋の外からシゲシゲ見つめ、結局梅干し作りはお休みにする、と涙を呑みました。

　6月の半ばに一度だけ、大きくて黄色く熟していて尚且つ安い、コレはっ！という子たちを見かけて小躍りしたんですが、持ち上げた袋の上からグズリ、とイヤな感触。残念、熟しすぎて腐る寸前の見切り販売でした。

　去年は歯科医通いで忙しく、とても梅干しまで手が回らないと自発的に諦めたのだけれど、今年の場合はちと違う。去年の分も、と意欲に燃えていたんですけどね。何より原材料が手に入らなくては、手も足も出ません。

　幸いな事に、2〜3年物の梅干しのストックはあるので、今年食べる分には不自由しないけど、炎天下に梅を干す作業が今年も出来ないと思うと、ちょいと寂しい気がします。来年は復活してたくさんの実をならせてくださいね、梅の木さんたち。

　育った環境によっては、なんだそんなモノ、だと思うのですが、たまたま縁無く育って、一度は食べてみたい憧れの食べ物が幾つかあります。
　その一つが写真のヤマモモ。ネットの写真や図鑑では見るけれど、現物を見たのはつい数年前。それも地面に落ちて潰れたり、既に蟻がたかっているようなのでした。流石に拾って食べはしませんでしたが。

　ここ2〜3年、木のある場所を入念にチェックし、熟す頃に行ってみるのですが、ほんの数日違いで落果した後で、いつもがっくりな結果に終わっていました。

　数日前の散歩の際ヤマモモの木の近くを通ると、今まさにホロリと落ちんばかりの実が手の届く枝に鈴生り。黒っぽく熟した実を幾つか頂いて来ました。

　帰宅してよく洗ってから、さあ試食タイム♪サクリと噛むと口の中いっぱいにジューシーな甘酸っぱさが広がって、初めての味にジンワリ感動。予備知識では、独特のクセがあって生食には向かないとか、ジャムや果実酒にすると美味しい、とかの話が多かったのですが、なんのなんの、すんごく美味しいじゃない！

　どことなくサクランボを思わせる甘さと程よい酸味のバランスがとても良くて、ぺろりと食べちゃいました。コレ、果物屋さんで売ってたら自分は買うんだけどなぁ。

　猫が常時2匹以上同居しているので、ずっと大きめの猫トイレを使ってきました。
　長辺50cm×短辺40cmほど、猫砂を入れる部分の底が網になっていて、致した水分は下のトレイに落ち、吸水パットに滲み込む仕組みのヤツ。
　いつも使っているシリカ砂(4.6L入りのもの)1袋を、残らず投入して丁度良いサイズです。

　トレイの吸水パットを交換することと、固形分をまめに取り除くことで、トイレ砂自体は他の砂より交換頻度が少なくて済むのだけれど、それでも数回に1回は砂の入れ替えが必要になる、で、これが結構な大仕事なワケで。

　トイレ本体とトレイ(かなりの量落ちてしまう)から汚れた砂とシートを取り出し、ケース上、ケース下、トレイ、足台、スコップと洗い終わる頃には、猫らが使いたそうにこっちを見ているって寸法。取り替えた途端待ってましたとご使用になります。

　大体家中にそんな大きいのが3つも置いてあってはいかんせん場所塞ぎ。砂の量を少し減らして交換頻度を上げる方が、結果的には衛生的だしね、と、小さいサイズを物色し、長辺40cm×短辺30cmほどの、シンプルなトイレに交換してみました。

　気に入らずに入らないなら元に戻せば良い、と、取りあえず1階の一つだけを取り替えてみたところ、ちょっと窮屈そうではあるけれど、問題なく使ってくれている。ちょっと大きさが違うだけなのに、トイレスペースもスッキリしました。

　砂の量は今までの半分程度なので、4.6kgに水分を含んだ重い猫砂を捨てに行かなくて良いのも嬉しい。今までより浅い分猫砂を掻き出すので、床の掃除回数がちょっと増えたんだけどねー。ま、あちらもこちらも上手くいく、って訳にはいきませんな。

　七夕の今日は、お約束のように朝から梅雨らしいシトシト雨。沖縄や北海道はいざ知らず、本州はこの時期梅雨の真っ最中だから、殆ど毎年のように笹の葉に吊るす短冊はベチョベチョ。
　暦が変わって昔の風習と齟齬を生じているイベントは数々あれど、中でも七夕は皺寄せが大きいですね。
　彦星と織姫、今年もデートはお流れか？可哀想に。

　実は、プラネタリウム以外で天の川を見たのは、昔行った野辺山で空を見上げた時の、たった1回きり。ここら辺りでは天の川が肉眼では綺麗に見えないので期待して出かけたワリに、あちらはあちらで星が多すぎて目眩がするほどでしたが。

　空に星があると言うより星の間にかろうじて空が見えるような真夜中の天頂に、ひと際くっきりと太く、堂々と流れていた天の川が今も心に焼き付いています。