Airy*Mint

　東北訛りの強い駄菓子屋のお婆ちゃんの店に、花火を買いに行くのが夏のささやかな楽しみでした。
　少し明るさの残る店の前の道路にはやんちゃ坊主が数人、早くもネズミ花火に火をつけてシュルシュルと回し、足元に寄って来られた子が慌てて逃げる。
　店がある女学校前の道路が、車道と言っても殆ど車通りの無い裏道だからこその賑わいです。

　男子らをかいくぐって狭い店内に入り、これを1本、こっちのを1本、と考え考え手に持った軍資金内で選び、持ち帰って夕飯後にちょっとだけの贅沢。
　三丁目の夕日に見覚えのある子ども時代なので、消えて無くなる物を奮発するほどには、まだまだどこのお家も豊かではなかったような気がします。

　このところの蒸し暑さに、花火で暑気払いでもするか、とスーパーに売られている安価な特大袋入り花火を手にとって見ていたんですが、考えてみたら建て込んだこの辺りでは花火を楽しむ場所が無いと気づいて棚に戻しました。

　なんだかね、あの頃と今と、どっちが贅沢なのやら。

　気温30度超えの日が続いていますが、日中は相変わらずエアコン無しの生活です。
　扇風機も家人らの食事中を除いてOffし、露出度の高いトップスとミニスカートかショートパンツの出で立ちで。急な来客が無いことを祈ります(笑)。
　汗をかきたくないので自然動きはスローテンポになり、作業効率は期待出来ませんけどねー。

　家中の窓を開けておけば、そこそこ耐えられる温度だし、じっとしていればかいた汗が微風で気化して行くのも感じられたり。こんなのは随分久し振りの体感のような気がします。まぁ、何もかものんびり南の島ペースで良かろう、的な。

　辺り一面何も無い田舎の一軒家とは違い、窓を開けるという行為自体、防犯上推奨されないコトかもしれないけれど、もーこの際四の五の言ってられません。自分がエアコンのスイッチに手をかけた途端大規模停電、なんてのは寝覚めが悪いし。

　日中は大手スーパーに待避する、って作戦もあるけれど、床にべたーりと寝転んで暑さを凌ぐ猫らを見れば、とてもじゃないけど窓を閉め切って置いていく気にはなれません。夏が終わる頃には、かいた汗分すっきり絞れててくれれば言うことなし。

　梅雨なんて嘘だよね？の強烈な暑さが毎日続いています。仰るとおり曇りだけなら、梅雨なの？あーそう、カラ梅雨なのね。と納得してやらんではないけれど、この晴れっぷりは梅雨とは認めんゾ。
　気象庁から「実はとっくに梅雨明けしてたんだよね～(汗)」と修正が入るのか見もの。それとも「今年はこーゆー梅雨なんですっ！」と逆ギレか？

　歯科医で治療を受けた日の夜は、よい子なので一応世間の一般常識に従って晩酌は無し。よって1か月ぶりの受診となった今夜は口寂しい夜です。
　飲まなきゃ居られないってほどの酒飲みじゃないんですが、いつもなら一杯機嫌で録画したドラマを数話楽しむ食後の時間がちいとだけお間抜けでした。

　いやいや(体のためには)良い休肝日であった。

　一週間を待つのが辛いせっかちなので、TVドラマは殆ど録画したものをまとめて見ています。なので我が家の[ JIN - 仁 -]は、今日が最終回。
　オンエアどおりに見終えた人たちによる感動の言葉をなるべく見ないように心がけながら、録りためたまま温存していた前シリーズから通しで一日2～3話ずつ見るという贅沢な数日間を堪能しました。

　多分今更？って話ですが、龍馬伝の録画を見終えたのもつい最近のこと。演者の違うそれぞれの龍馬を立て続けに見て、一過性土佐弁ブームになってます。
　古くは燃えよドラゴンを見た映画館からの帰り道は世界一強いヒトになった気がした輩なので、基本その気になりやすいタイプなのかもしれません。

　和製ドラマの中ではこの二本、珍しく劇中にのめり込んで見ました。ちょっとね、Deus ex machina的な部分が無きにしも非ずって気もするけど、まあその時代を見た人が現存するワケじゃなし。あっても良いか、の範囲内ですし。面白ければそれで。

　名も無い江戸の人々の営みを見ていたら、なんか、もちっと一所懸命と言うか、日々をこう誠心誠意大切にしたいような、そんな気にさせられました。- 了 -

　毎日降るぞ降るぞと言いながら雲と傘のマークをずらずら見せつけられるのに、急ぎ足に駆け去るスコールもどきや夜半の雨がせいぜい。
　ホントは梅雨明けしちゃってるんじゃない？
　3時頃ざーっと降るので一旦家に避難、天然打ち水後の涼やかさの中、も一度近くで遊ぶ。昔、夏は確かこんな風だったと思い出す陽気です。

　肌寒い日に比べれば体は動きやすいし、雨が降らなきゃ雑用も片付くし。梅雨でじめっとカビ生えそうな日よりずっとありがたいっちゃそうだけど、雨を待っている植物や生き物の気持ちになったら喜んでばかりも…ねぇ。

　胡瓜、ゴーヤー、小玉西瓜と取り揃えたベランダのグリーンカーテンも日差しの強さのために、朝晩水を与えているのに上の方の葉っぱがしなしな～としてきました。
　アレレ？枯れてしまったらグリーンカーテンならぬブラウンカーテンになってしまうではないか！真夏の日差しを遮ろうと仕立てたグリーンカーテンなのに、そりゃ困る。