Airy*Mint

　昨日までの暑さがようやくすっかり収まり、曇り空ではあるけれど過ごしやすい日になりました。まるで義父が計らってくれたかのよう。
　同年代の親戚は先に行った者、足腰のままならない者、または代替わりなので全て事後報告ということにし、喪服の装いに気付いたご近所の弔問も後にして頂くことにし、ささやかな、近親者のみでのお見送り。

　途中ちょっと涙し、笑って思い出を語り合い、白い欠片になった義父を連れて義父母の家に戻り、義母を囲んでゆっくり食事。穏やかな良い一日でした。

　「ここだけの話」。昨日、義父のお迎えと書いたのは、実は病院に亡骸を引き取りに行った、の意です。
　9月13日13時27分。86年の生涯でした。2年前の認知症発症から一つ一つ段階を踏んで衰えていき、3月の入院後に一度は体調回復し退院、今回の入院で末期の大腸癌が見付かり手の施しようの無い状態、直接の死因は誤嚥からの肺炎でした。

　最後を待った、と言うのは言い過ぎですが、故人の友人知人は既に殆ど鬼籍に入り、仲間内では最後の一人。家族は皆今春からとうに覚悟を決めていたので、冷たいようだけれど特に悲しむでもなく、安置所ではお疲れさまでしたと声をかけました。

　ずっと昔、若い知人の葬儀の際に、葬儀場でのお隣さんは、写真を拝見するとご高齢のご婦人でした。ホールを楽しそうに駆け回る故人の孫かひ孫らしき子どもたちを見て、悲しくないのかと不思議だった心の澱が、ようやく解けた気がします。
　
　命には限りがあって、いずれ誰もが進む道であり、目の前から存在が無くなる悲しみはあるのだけれど、それなりに長寿を全うしたその悲しみは、胸の張り裂けそうな、とか号泣を誘うものではなく、言うなれば拍手で送ってあげたいようなそれ。どうぞ安らかに。

　※本当に備忘のための[ここだけ]の話^-^

　夏前に右臀部が筋肉痛のように凝る感覚があり、急な運動をしたワケでもないのになぁ？と訝しく思ったんですが、日を追うに従って下腿に違和感が移動。ネットや医学書で調べると、坐骨神経痛の疑い濃厚です。
　普通なら専門医に診て貰うところなんですが、思い出すもオゾマシイ経験をしたので、それ以来歯科と同じく整形外科も恐怖の対象です。

　同居Guyを出産後2ヵ月経った頃の腰痛で、ほぼ1ヵ月間寝るも起きるもならない痛みにもだえ苦しんだ時、近所では大きめの私立総合病院で診察を受けました。
　半ば家族に抱えられるようにして辿り着き、レントゲンを、と一人ひと気の無い通路へ。予測して金属の付いた衣類も下着も一切付けずに行ったのに、冷酷そうなレントゲン技師からひと言「全部脱いで」。え？と一瞬耳を疑ったんですが、上下の下着姿になってもまだ「上も脱いで」。レントゲン撮るの、腰ですけど…「脱いで」。
　若かったですからねー、人並みに羞恥心で涙目になりながら覚悟は決めましたけど、殆ど全裸に近い姿で冷たい台に横たわった時の屈辱感ったら無かったです。

　出来上がったレントゲン写真を見た外来の担当医から「骨に異常は無いけど、筋肉や関節は良く判らない」と聞いた時は、じゃあじゃあじゃあ、なんであんな思いさせられなきゃなんなかったんだよっ！って怒り爆発。で、今に至るまで二度と足を運ぶ気になれません。あの病院が特別だったのかもしれないけどね。

　軽度だった右足の不具合が数日前起きたら左側に移動、悪いことに痛みが右より数段強く、一時は歩くのに足を引き摺る程でしたが、今回は自分で治す！と決め、その日のうちにサポーターを薬局で買って速やかに装着したらぐっと楽になり、昨日あたりから普通に歩けるようになりました。義父のお迎えに間に合って良かった。

　休みの日はいつも、やりたい事の半分も終わらぬうちに一日が過ぎてしまうような気がするんですが、予定が立て込んだ今日はそんな気すら起こらず。一日歩き回ってヘロヘロ、足は浮腫んでパンパンT-T。
　今日返却予定の本を一冊読み残しているのに昨夜気付いて、夜中一人起きて2時半まで読み耽り、目覚めたら8時。行動開始が遅れたツケが回りました。

　洗濯・片付けと済ませて開館間もない図書館に返却＆次回分を物色して借り～目の前の書店で本を購入～そのまま階下で買い物をひと通りして一旦帰宅～軽く支度して昼食～昨夜かかってきた電話にごり押しされて義母を拾って義父の病院～義母宅に戻ってひと休みもそこそこ要求に応えて渋滞に巻き込まれつつホームセンターへ向かい買い物～更に食料品の買い物～義母を送って帰宅途中に、迂回してDVDの返却～帰宅。

　書くとそうたいした話じゃないんですが、このところちょっと痛めていた腰と足が悲鳴を上げました。動線がA-B-A-C-D-C-E-C-A'-Aって感じのジグザグ移動で、余計疲れが増したかも。まあ、運転して疲れたのは同居人氏の方ですけどね^-^；

　とりあえず義母のフラストレーションも収まったようだし｡｡｡良しとするか。

　ここ何日か朝晩ちょいと涼しくなり、おーすっかり秋めいて(にっこり)、とほっとしたのも束の間、ナニ？猛暑？随分早いお戻りで｡｡｡
　この数日並みの気温なら買い物を済ませてから公園でも歩こうか、なんて目論見がすっぽーんっと音立てて外れました。尤も少々立て込み中で、歩く気分でも無いのが実情。

　あれから9年？と聞いて5年めの記事を読み返しました。
　当時ですら「もっと以前の出来事」のように感じていた時間認識のずれは、妊娠中に見たイランの空爆、阪神淡路大震災の惨状、大きなビルが倒壊する瞬間、という自分の中で未だ苦く残る認めがたい「映像」が、どこか微妙に混線しているせいなのかも。

　心の痛みに効く(聞く)薬。青空(音出ます)。