Airy*Mint

　先日夢で祖母に会いたい話を書いた翌晩〜朝にかけて見たのは、何とも心地の悪い夢でした。
　建て替え前の吉祥寺の家の、勝手口の外にエラく大きな蜘蛛が2匹居て、戦うか逃げるかと迷っている、大雑把に要約するとこんな感じ。アラクノフォビアからはどうにか立ち直ったと言っても、大きさが半端ない。胴の径が40cm超えの蜘蛛はごめんです。

　夢占いなんて信じちゃいませんが、嫌だなぁ、会いたいと期待した祖母ではなく蜘蛛だなんて。丁度豆猫に起こされたので先はどうなったか判らないけど、今思うとどことなしタラバガニに似ていた気もします。数少ない特技である、夢変換(夢の中で怖かったり危なかったりすると意識的に内容を変換出来る)で「これは蟹よっ！」と断言して、茹でて喰ったのかもしれない。それはそれでイヤだけど。

　サイズが大きすぎたので、と叔母から夏に貰った部屋着、この夏は短パンか超ミニスカートで過ごしたためについぞ着る機会がありませんでした。
　半袖でマキシ丈のTシャツという感じのストンとした作りなので、エアコンの効いた部屋ならダバっと1枚だけ被っておくのに良さそうだけど、エアコンレスの家で着るにはちと暑すぎる、って理由。

　来年の夏も多分、この生活スタイルは変わらないと思うので、はていつ着るべきかと綺麗にたたまれたままのそれを眺めているうち、そうだ！今着れば良いんじゃんと思い立ちました。寒いからと何枚も重ね着すると、重なった袖がきつくて動き難いのが不満だったんですが、それの解消に丁度良さそう、と袖を通すとこれがバッチリ。

　首、胴、腰とカバーできるので、ヒートテック系と合わせれば多少の寒さなら全く問題無しです。とっても動き易くて、いつもより余計に回ってしまいました。綺麗好き掃除上手な叔母オーラが出ているのかも。せいぜいあやからせて頂きたいもんだ。

　豆猫の伸び伸びした日々の暮らしっぷりを見ていると、一年が押し詰まってワタワタしているヒトたちの生き方がどうにもアホらしく思えてきます。
　察するにどう贔屓目に見ても彼女の頭の中には、腹が減ったら奪ってでも食べる、自分の好きなことを見つけて遊ぶ、眠くなったらどこでも良いから寝る、の3つのプログラムしか無いんだろうな、と。

　ヒトのように明日の事を思い煩うとか、つまらないスケジュールに振り回されるなんて事は無いにしても、今まで暮らした猫らにはどこかしら哲学的な匂い(縦しんばそれがヒトの勝手な思い込みだとしても)があったように見えたんですけどねぇ。

　掃除をすれば「わっ、箒♪」「キャァ、雑巾♪」と飛びかかり、それがヒトの大切な物であっても「紐・コード」は全て自分のオモチャ、嫌がる小にゃんのゼンマイ尻尾も鼻をピンクにして追い掛け回す遊びの道具。最近は寝る時にも遊びの儀式があります。

　階下で散々夜遊びを楽しんだ後、眠っているヒトらの寝室に入ってガサゴソして叱られ、にゃぁんと甘え声で返事をしながら顔の傍に来てゴメンナサイのペロペロ(これ結構メーワク)。このローテーションを2〜3回繰り返してから徐に、バッフンと音を立てて羽毛布団に飛び込んでオヤスミナサイ、だそうです。毎日が幸せそうだなぁ。

　このところ夕焼けの西空を眺めると、富士山が良く見える日が続いています。夕刻に車中にある時は助手席から努めて西側を凝視し、雄大な美しい姿がバッチリ見られるポイントも数か所発見しました。
　いつもなら余程条件が整わないことにはこんなに鮮明に見えなかったような気がするんですが。今年は例年より空気が澄んでいる、のかしら？

　この家に越してきてすぐの頃、小屋裏に登ると富士山がくっきり見える日が数度ありました。夏は遠くの花火が良く見えるし、なんて素敵な眺望を持つ場所に越して来られたんだろう、と喜んだのも束の間。次の年にはそちらの方向に三階建てが建ち、更に遠方に高層建築物が建ち、結局家の屋根だけが見える場所になっちゃいましたケド。

　写真のボンヤリな富士山は、遠方の外出先でiPhone4のしょぼいカメラで撮ったものです。富士山より高い電線が写りこんでる(笑)。

　ちょっとバッテリーが弱っているみたい、と同居人氏が口にしたのはつい2〜3日前のこと。じゃ、土曜日の朝イチに買いに行こうね、と今日を迎えました。
　ほんの2〜3日の間に状況が更に悪くなったのは感じたんですが、ライトが暗くなったりエアコンが不具合だったりする良くあるバッテリー弱りの症状は無く、エンジンの掛かりがちょい悪い、程度でした。

　特に危機感も感じないまま一番近くのカー用品店に向かい、たまたま1.5万円程で特売していた品をレジに持って行くと、レジの男性店員が不都合を列挙してすんなり売ってはくれず、もうひとランクふたランク上のクラスを勧められました。

　でもねー、これが車検証に推奨されている型式なんだけどなぁ。予算大幅オーバーだよね？と話し合いのうえ他を見てみようと言うことになり、次に近いホームセンターに向かいました。カー用品売り場を覗くと数個ある在庫の全てが当店オリジナルの商品。これじゃねぇ、と駐車場に戻り、なおも他をあたろうとしたんですが･･･エンジンかからねー。キーを回しても「ほゎ」「ふぅん」「うぅ」。完全に上がっちゃった。

　戻ってオリジナル商品で妥協するのは納得出来ないという同居人氏が、歩いて職場へ行き、社の車を借りて次なるカー用品店、ホームセンターと回って不発。帰り道のカー用品店に寄ったところでやっと希望に沿う商品を見つける事が出来ました。同居人氏の歩いた距離は往復約3km。回った店が5軒。昼食もとらぬ強行軍を終え、交換が済んでエンジンがかかり、ほっとしたのは3時をとうに回った頃でした。あー疲れた〜。

　すったもんだの末に購入したのは、一応名のある国産メーカーの品。おまけに最初の店よりグレード↑＆安価でした。努力の甲斐があったね♪