Airy*Mint

　調理の時、調味料をサ・シ・ス・セ・ソの順に一つずつ足していく、またはその都度合わせ調味料を作る行程が、何だか慌ただしくってイヤだなぁ、と感じるようになって久しいです。
　焼き過ぎると肉が固くなっちゃう、とか、合わせ調味料を作るうちに魚が焦げちゃう、などの理由で手早く味付けをしたい時は特に気が急いちゃう。

　瞬時に味を決めて配合を考え、何をどれほどと手を動かす、というプロセスの手と脳の連携＝格好の脳トレだと認識しているので、ここで手を抜く＝脳を甘やかすって事になりそうで後々の事を考えたらマズイかな？と思いつつ、いつからか、ソレらしい調味料を最初から合わせておくという邪道に走ってみたりしています。

　合わせ味噌やら合わせ酢やらの幾種類かの自作調味料を冷蔵庫にストックしている中で、最近特に出番が多いのは自分で調合した分量を書いたラベルを貼った瓶。丼物や魚の照り焼き等々、どこにでもチャっと使って凄く重宝しています。

　ストレートですき焼きの割り下にしたり、煮物なら出汁で煮た具材に適量入れて味見をしてから調整、焼き魚なら程良く焼けたところへ回しかけて焼き絡める。近々のヒットは、少量の水で割って沸かしたものに溶いたコーンスターチでトロミを付けた「みたらし団子のタレ」←コレ、店売りの味そのものでした。

　しょうゆ・酒・みりん・麺つゆ(3倍濃縮タイプ)を順に2：1：1：1＋砂糖を大さじ4程度。←100cc単位で500ml強。この分量を毎回手の空いた時に作って火を通さず冷蔵庫に入れいています。腐る物が入ってないから保存もきく、ハズ。腐るまでには使いきるけど、賞味期限やら消費期限やらは自己責任の動物的勘で(汗)。

　暫く前に買ったカセット式の卓上コンロ、やや猫舌気味の家人らにも結構好評で、取りあえず「すき焼き」だけはこちらにお世話になることにしました。
　牛脂をジュジュっと鍋底に擦ってから肉や野菜を程良い加減に焼き、割り下をジャっと回しかけてちょいクツクツしたのを卵にくぐらせてパクっ。そーだよ、コレがすき焼きだってば。と思ふ。

　電気鍋だとどうも感じが出なかったんです。温度が低い分汁気が飛ばないから、何というかすき煮風になっちゃって。コンロが来てからすき焼きの回数が増えました。勿論お肉はリーズナブルな豪州クラスですが、↑の作り方なら硬くもならずそこそこ美味しく食べられます。＜松阪やらなんやら食べた事が無いから怖いものナシ♪

　でね、今夜はすき焼きだ、と支度を始めたその時、卵も無けりゃ白滝も無い事に気付いたポカっぷり。コートを着て買い物に行かざるを得まい、と覚悟したその時、丁度帰宅すると電話があった同居Guyに、お願い〜♪とお使いを頼みました。ヤレヤレ(汗)。

　写真は少し前に買った菓子パン風の食品です。中身ね、クリームはほんのちょっとだけ。持ち重りしたのはひたすら賞味期限の長いパンだった〜＞＜。
　それは兎も角、売り場には味の違う2種類が並んでいて、最初に買ったのはレモンカスタード味。同居人氏が推奨したココアクリーム味は、しつこそうだよ？という理由で却下しました。

　帰宅して食べてみたら、まあ可もなく不可もない。不味くはないけどそう美味しいもんでも･･･と言いかけ、家人らが嬉しそうに頬張っているのを見て口を噤みました。うん、良いよ、君らが美味しいと思うならそれで。

　なんかちょっとした小腹塞ぎになると言うので、長持ちもすることだし、と次回の買い物時にココアクリーム味を買ってきたんですが、同居人氏はレモンカスタード味の方が美味しかった、同居Guyはココアクリーム味の方が美味しい、と食い違う判定。

　この二人は大概こうで、味の好みが正反対ってこともあるのに、何故か二人とも、自分の作るご飯には旨い旨いと舌鼓を打つ。もしやどちらかが、本音を吐くと作って貰えなくなるのでは？との不安感からお世辞を言っているのかとそれとなく問い詰めたんですが、どうやら本音で美味しいと思っているらしいです。不思議。

　昨日、美味しそうなタラを買えたので、献立を急遽変更して鍋物にしました。鱈ちりは不人気なので、残っていた白菜とネギと人参、しいたけとエノキと豆腐を出汁と酒を入れた土鍋で炊き、小さな剥き海老に片栗粉と酒、塩と砂糖を加えてフードプロセッサーで混ぜて小さく纏めた海老つみれ、タラの皮と骨を除いて一口大に切ったのを放り入れて麺つゆで味を整え、最後にほうれん草を投入、ってのを作ってドンと食卓に置いたら、これがなんとも絶品でした。おつゆまで完食のほぼ残り物鍋(笑)。

　家人らによれば高級料亭の味だそうで。え？おまいら行った事あるの？

　お昼は久々にたこ焼きを焼いて、もーお腹いっぱいってだけ食べたのに、昨日のトーチを試したいがために遅いおやつを手作りしました。
　以前は冬になると良く作っていたクリームブリュレ。手持ちの調理器具ではどうしても表面のカリカリ感が弱くてそれっぽく仕上がらず、いつの頃からか作るのをやめてしまっていたのです。

　今回はとり急ぎ食べたい！を満たすために行程と材料を極力削ったモドキ版ですが、「本格的な」を望まなければ充分美味しいです。

　まずは全卵のカスタードクリーム。小鍋に卵1個、砂糖大さじ3、薄力粉大さじ2を入れて滑らかに練り混ぜる。→牛乳1Cにバニラエッセンスを少量入れ、3〜4回に分けて加えながらその都度よく混ぜる。→鍋を中火にかけ、焦げないようにへらで混ぜながら加熱。→じきに柔らかく固まりだすので更に混ぜる。→全体にトロリとしたら仕上げにマーガリンを大さじ1加えて火を止め、滑らか艶やかに練り混ぜる。

　↑を小さめのココットに入れ、表面を平らにならして粗熱を取り(上記分量でたっぷり3個分)、グラニュー糖を満遍なくかけ、バーナーで表面がカラメル状になるまで焼いたら出来上がり。卵黄と卵白を分けず、生クリームを使わず、オーブンで焼かず、冷蔵庫で冷やさず。手抜きもイイとこですが、バリっ、トロっ、が何となくそれらしい♪

　カスタードたっぷりだけどしつこくなく、まだ「いっぱい」気味だったお腹にもしっかり収まりました。日常のおやつならこれで充分。

　去年ギリギリに買ったせいで塩抜きが中途半端になり、ほんのちょっと生臭さが残った感があったお節の数の子。来年のお節で同じ失敗をしたくないので早めに入手するため、角上魚類に行ってきました。
　午前中はこの時期恒例の駐車場激混みで並ぶかも、と午後を狙ったんですが、それでも混雑は半端無く初めて第4駐車場なる所へ誘導されました。

　思ったほど混んでいない店内を素早く動き、毎年買っていた安めの数の子が置かれている辺りへ直行したんですが、そんなの影も形もない。売価が概ね1.5倍の商品しか置かれていませんでした。折れ子と1本物のグラム単価が同じ、にハテナマーク出しつつカートに1パック投入。それでも他所よりは若干安価だとは思うけど｡｡｡

　例年買うカニもイクラも、暫く来ないうちに殆どの商品が1.5倍見当の値札に差し替えられてしまった気がします。C国の経済状態が良くて美味しい物をみんな買い占めちゃうために、日本に入る品物が減ったから、が高騰理由の一つとか。グラム680円のイクラにはさすがに手が出せませんでした。たらふく食べられた頃が懐かしいぞ！

　余りの混雑に閉口して暫く足が遠のいていたこの店は、TVに何度も取り上げられて客の入りが良くなりすぎたか、数年前と比べてぐっと高値安定になってしまった気がします。以前は良い品物が他に比べれば安く買える、と喜んで通ったんだけどねー。