記憶の中に住む者
冬空も明るく 中学生の頃家に、小さくて真っ白で人懐っこい雑種犬がいました。ハモニカを吹くと合唱もしてくれるお利口さんだったんですが、ある日近所に住む親子の散歩について行ったまま迷子になった事がありました。
 捕獲されているかと何度も保健所に足を運んでも見つからず、数日後帰ってきて縁の下に隠れているのを発見しましたが、怯えて出てこない。

 暗がりに隠れようとするのを何度も呼んで、やっと這い出た姿を見ると、どこかで事故にあったらしく、片足が血だらけでした。
 抱えて駆け込んだ動物病院で緊急手術を受け、幸い命に別状はないけれど後ろ足を1本切断。3本足での散歩を好奇の目で見られながらも数年生き続けて子孫も残しました。

 自分の中のマイナーな時期と重なるので、その辺の記憶は十把一絡げで忘れてしまっていたのに、早くに家を出たために最後も知らぬままになった事などをふと思い出して、一人でえらくしんみりしてしまいました。年の暮れだからかなぁ?

 まさに巨星落つ、だった今年。各局の追悼番組も取捨選択に惑うのでは?と少々気になりつつ、自分の中の追悼に暫し思いを馳せた夕暮れでした。
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| 自然::生き物たち | 10:08 PM | comments (0) | trackback (0) |
 

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