Airy*Mint

　東電だの政府だののこんがらかりように毎日腹を立てていますが、この件について備忘を書くのはもう少し気持ちが落ち着いてからにしようかと。
　で。TVについて今回感じたあれやこれやを。
　最近では殆ど見なくなっていたTV、地震のあとは交通や停電をはじめとする各種の情報を得たくて、当社比180％増的に見ていました。

　ひっきりなしに地震の警報や速報が入り、今現在背景のセットが揺れている中でも、落ち着いて原稿を読むアナウンサーのプロ意識に感銘を受けたり、他方、被災され家族も不明で悲嘆にくれる方に突き出されるマイクにあーまたかと落胆を覚えたり。

　下手すりゃこちらより物を知らない輩がワケの判らんコメントをするのは言うには及ばず、識者と呼ばれる人ですらなーんだ満足に話も出来ないんじゃん、と失望させられたり、一方、今まで持っていた悪感情を一気に払拭してくれた人も数名。
　しっかり見たからか、時局からか、人や局が良く見えた数日間でした。

　数点とても気になったのは、○○の情報はホームページでご覧頂けます、や、これに関しては××(有料放送)で放送しています、等。誰でもがそこから情報を得られる状況には、まだまだなっていないと思いますけどねぇ。

　計画停電に備えるお役立ち情報なんてのに至っては、蝋燭ではなく懐中電灯などを使用するように、とかを停電の無い都心から発信しておられるが｡｡｡あー？それ、今どこで入手できるのか？って状態で、昨日書いた大型家電量販店巡りはまさに、カンテラとかランタン等灯りを求めての、案の定不発に終わった旅だったんですけど？

　ポンキッキーズで「歩いて帰ろう」(1994年6月1日リリースだって｡｡｡ほぼふた昔前！)を聞いて以来、イイな、と思っていた歌うたいさんが、今回の原発事故に対して大方の人が(東日本では特にそうだろう)胸の奥に抱え込んでいたブスブスと燻った気持ちを、自分の楽曲に乗せて弾き語った替え歌がネット上で評判になったのは数日前のことでした。

　upされる都度モグラ叩きのように消されたので、見られなくなる前にとDLして、帰宅した同居人氏と一緒になって彼の勇気に感じ入ることしきり。有名人としてのスタンスを考えたらなかなか出来る事じゃないと思います。

　ところが、続いて帰宅した同居Guyにも見せたところ、すっと顔がくもってしまうんです。そっか。小さい子を相手にする事の多い彼にしてみたら、小気味良いなどと笑っている場合じゃ無いんだろう、と気付かされました。

　思えば散々享受するだけ享受して、潤沢な(と思い込んだ)エネルギーを使い放題使って、ロクに反対もせぬままバブルだネオンだと浮かれていた世代が、事が起きたらそれみろでは、将来の人たちに何と申し訳すれば良いのだろうかと。
　
　歴史の教科書を読む度、この時代の人たちは何故こうなる前に何か手だてを打たなかったのだろう、と不思議に思い、また軽く蔑視もしましたが、今まさに、歴史上の愚鈍な世代の仲間入りをした気分です。誰かのせいにすれば解決する、筈はないのに。

　要らないよ、と強行に主張した甲斐もなく、今日光TVの工事が滞りなく終わりました。
　確かに目障りな「アナログ」の文字が消えるのは良いだろうし、砂嵐見せられる脅迫も無くなるんだろうけど、最後の最後まで釈然としないなぁ。
　何よりそっちが勝手に決めて、持ち出しはこっちにと言う根性が気に入らないんですが。

　アナログ終了の期日が延びるだろうと悠長に構えていた同居人氏が、最近になってそわそわ設置を決めたのは、結局のところ元TVっ子だったから？
　近頃ははっきり言って本当にTVを見る時間なんて殆ど無いんだけど、映画やアメドラを録画するためには一応映ってくれないと困るしね。

　デジタルTVで画素の粗い映像を見ないで済むようになるだけ良しとするか。

　いつからだったのでしょう？勤め人が皆、くそ暑い最中もスーツで、が決まりになったのは。
　その昔、おじさんたちは暑い季節、帽子に開襟シャツと扇子がセットだったように思います。おばさんたちはアッパッパーとかムームーとか。
　下町に行けばランニング＋ステテコのおじさんやシュミーズ姿のおばさんも見かけました。

　平均気温は今より随分低かったそうで、それでもあの服装でなきゃ辛いのが日本の蒸し暑さ、のハズ。冷房をガンガン使えるリッチな大企業主導の夏の過ごし方は、結局この国には向いていなかったと、今回の騒ぎが露呈してくれたような気がします。

　スーツを着て真っ赤な顔で汗を拭いている勤め人の姿を見る度、倒れるんじゃないか、具合を悪くしないかと、常々気掛かりで仕方なかったんです。
　今年の一過性流行なんかにしないで、いっそのことこれからの夏は、「見苦しくなければ涼しげな格好でOKだよん」な法案でも作れば良いのに。

　今に始まった事じゃ無いけれど、余程必要な場合以外は化粧をしません。顔に何かべたーっと被り物をしているようで、していると何か気持ちが悪い。
　それでも寄る年波で、人が集まる場所に顔を出すような時は、周りの人に迷惑にならぬよう身だしなみ程度に顔にお絵描きをした方が無難な場合もあって、引き出しの中にはひと通り揃えてはあるんですが。

　化粧品コーナーの匂いがまず苦手だけれど、たまに立ち寄って目だの口だのにくっつけるモノなんかも買ったりはするけれど、大抵は二度目を使わないまま、どう考えても腐ってるよね？って(笑)廃棄処分。家で一番エコじゃないのが自分の化粧品かも。

　夏前、法事やら葬儀やらが続いて、一応ひと揃い新しくした化粧品が例によって引き出しでくすぶっていたので、久々取り出してものの5分ほど目だけ遊んでみたんですが、帰宅した同居人氏に「ど・どーしたの？」とドン引きされました。

　あァ？ハロウィンの魔女役の予行演習だとでも？