Airy*Mint

　大人になる時に普通なら捨てていくようなモノを、ポケットに隠し持ったまま年を重ねたい。
　自分が若い頃から抱いていた、そんな思いがそのまま形になったような人が旅立っていった。
　リンゴ派でも窓派でもなく、ただずっと面白がって生きていければそれでイイ無節操な自分にとっても、同世代の偉人の訃報は寂しい。

　合掌。

　木の実や虫や小動物が寒さで一気に減ったのか、最近ゴミ集積場のカラス被害が増えています。
　前回は道の端に雪のように散乱した白いゴミを収集の方が綺麗に片付けて行ってくれたので、今回は収集が回ってくるより先に箒と塵取りを手にしてお片付けに参じました。他の集積場に比べればマナーも良いし、黄色の防護ネットも被せてあるのになぁ。

　被害にあったゴミの中には、これといってカラスの好きそうな物が入っていた訳ではなく、生ゴミも小分けされたままで啄かれた様子が無いのをみると、たまたまネットの隙間からクチバシが届いたゴミを無作為に取り出し、カラスにとってはあら残念ハズレの袋だった、ってな感じで散らかして行った模様。惜しかったねぇ。

　収入源である農作物を荒らされたとかならともかく、野良猫が庭に糞をするとか、カラスがゴミを散らかしたとか、些細な事に目くじらを立てるせせこましい人間が増えたですねぇ。んなもん掃除するのはたいした手間じゃなかろうに。

　生まれた子猫を捨てるのも、生ゴミを道端に置いておくのも、これ皆人間。原因を作った咎は見て見ぬふりで、捕まえろの殺せのって無体な仕打ちはワケ判らん。

　年の瀬にうっかりスイッチが入って以来、片付け物やら掃除やらが楽しくて仕方がない、という今迄あまり経験のない事態が起きている。オカシイ。そのテの家事は大っきらいだった筈なのに。
　暮れの掃除の最中、何かをしようと閃く度にアレはどこにしまったっけ？を見つけるのが恐ろしいタイムロスだと気付いたのが今回のきっかけだったかも。

　備えて買っておいたつもりのあれやこれやを、その都度何処にあるかと探すほど馬鹿らしい事はない。って今頃気付くか？自分。長くかかったなぁ。

　A型で、定説どおりの綺麗好き、細かい物の在り処まで常に完璧に把握していて、塵一つなく掃除の行き届いた家に暮らしていた祖母と叔母に育てられて、この体たらくでは情けないけど、自分はO型だから苦手でも仕方ないよね〜、と今迄逃げていた部分も正直ある。たった4種に人間が分けられるもんかと、普段は鼻で笑うくせに。

　アダな捜し物が減って無駄な時間を回収できたら、チクチクもやろっと。

　昨日叔母から電話があり、多磨霊園にある実家の墓から花立てが盗まれたらしい、とのこと。
　桶等々管理して貰っているお店から、「持ち帰られましたか？」と確認の電話が入ったそうです。
　話を聞けば最近、他でも盗難が相次いでいるそうで、対で1万5千円のところ1万円にサービスします、と言うので再設置を頼んだとか。ナントモハヤ。

　金でも銀でも銅ですらない、単なるステンレスの花立てなんですけどね〜。人ん家の墓に侵入してこんな物まで盗むなんて世も末だよ！罰当たり者め。
　公園形式の墓なので、目的が墓参以外の誰某であっても、よしんば夜中であっても墓地内に立ち入ることは可能だけれど、まー怖くなかったのかねぇ。

　震災のひと月ほど後、ようよう重い腰を上げて通い始めた歯科治療。昨日で治療完了となりました。
　春〜夏〜秋〜冬、ほぼ1年間。のんびり間隔を開けて予約を取り、ゆっくり治療を進めて貰ったとは言え、長い間良く頑張って通ったなー、自分。
　何より、この寒さの中を予約があるからと無理にでも出掛ける、が無くなるのが一番嬉しかったり。

　次回検診までのこの先3か月ほどは、もう予約の日程調整に頭を使わなくて済むし、今日の治療は痛いのかなぁ？と椅子の上でドキドキしなくて済むし。
　予約の日が近づくにつれ、気分がブルーになっていた日々も終わったと思うと、帰り道でスキップしたくなりました。＜どれだけヘタレ？

　約1年はとても長い通院だと思っていたら、知人のI君は1本治療が終わる度に小さい虫歯が次々に見つかり、約2年間歯科医に通い詰めたそうです。お疲れでした〜。