Airy*Mint

　一昨日書いた、蠅に対する心の痛みが薄らいできたその日の夕方、蚊の猛攻撃を受けました。手や腕や足の出ている部分に容赦ない吸い跡が多数。
　梅干しを干すために長くベランダの掃き出し窓を開けていたのが問題だったかも。時おり耳元でふぃ〜んと音がするし、あちこち痒くてならないし、室内に数匹侵入している気配がします。

　殺虫という手段は極力避けたいと思っても、夜中この囁きを聞き、口づけを受け続けるのは堪らない。暫し悩んだ末、煙の出る渦巻きのお世話になることにしました。

　店頭に並んだ数種類の中から、昔から馴染みの物と、ここ数年出回り始めた薔薇の香りがするらしい品、二つを交互に見比べて、目新しさに「薔薇の〜」を選びました。実はコレ、30巻も入った大缶。自分の使用頻度では10巻もあれば充分なんだけど。

　帰宅して、なるべく猫らの迷惑にならない玄関の隅を選んで着火した途端、買ったことを後悔しました。ナンジャコノニオイワ！どこか東南アジアの寺院にもうもうと立ち込めるお香っぽい濃い香り。←イヤ、行ったことは無いが。人によってはエスニックな香りと捉えて好感を持つかもしれないけど、自分にはキツすぎました。

　一晩中燻り続けた煙の匂いが翌日も辺りに満ちて、うーん、室内が全く違う空間になったみたい。変に期待しないで「夏はやっぱりキントリ」の方にしておくべきでした。あと29巻、どうしようかなコレ。蚊が飛び回れば使わざるを得ないけどさー。