寒いわいね!弐
咲かんとす 小さい頃、祖母の実家から届けられた大きな荷物の、昆布や菓子やらの雑多な品物に混じって、豪雪の町が写った絵はがきが入っていた事がありました。
 ビルも家も真っ白なその光景を信じられない自分に、寺の玄関が使えずに二階から出入りしたこと、雪に埋もれて出られなくなったこと、等々、祖母の小さい頃の話を聞いて驚いた記憶があります。

 ずっと後にNHKでやった宮尾登美子の「」は、烈の幼少期を祖母のその頃と重ね合わせて見ました。見ているだけで息苦しくなりそうな雪深い厳しい冬の描写。

 郷里である富山の姉に荷物が届いたと電話をかける祖母の言葉は、普段と違う「わいね」だの「がいね」だのが飛び交って、ちっとも意味が判らなかったなぁ、と富山県の豪雪報道を見て鮮やかに思い出しました。大伯母も祖母も、とうに彼岸の住人ですが。
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| ワタクシゴト::ちょい備忘録 | 04:35 PM | comments (0) | trackback (0) |
 

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