2011,08,03, Wednesday
この季節、楚々と咲いている木槿を見ると祖母を思い出します。もう亡くなってから15年も経つのだけれど、今になってもとても新鮮な記憶。
暫くの空白期間の後訪ねた際、門の脇、松の隣辺りに植えられていた祖母の木槿は、写真の物より紫がかった花色の品種で、すっきりと細い肢体からは想像出来ない程たくさんの花を咲かせる木でした。 亡くなる前年の夏、日々の徒然から見たTVの内容まで何でも記録していた祖母が、昨日までに300以上 - 正確な数を聞いたけれど忘れてしまった - 咲いたのよ、と教えてくれました。なんでも毎朝掃除をしては、咲き終えて落ちた花がらを数えて記録していたそうです。咲いた数も数だけど、それを毎日続けていた気力も凄い。80歳の誕生日を前にした高齢者にしては、随分矍鑠とした人だったと思います。 へぇ〜、と驚く自分を見た時の、ちょっと得意そうな笑顔、大好きでした。
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