偲ぶカタチはそれぞれ
モンブラン・ラテ 昨日の食事会は義父を偲ぶ会を、との義母からの急な提案によるものでした。
 仕事や学祭で既に埋まっていた予定を急遽擦り合わせて貰った都合上文句も言えなかったのか、それなりの店で和食でも楽しむつもりだった義母があっさりと折れ、結果山のようなイタリア料理に囲まれる事になりましたが、老人には胸の灼ける食事だったかも。

 義母は最近事ある毎に、○○しなければお祖父ちゃんが可哀想だ、と水戸黄門のように決め台詞を突き付けてきて周囲を翻弄します。それは恰も女帝状態。
 実は彼女が可哀想に思っているのは、連れ合いに先立たれて孤独な自分、と言う構図が見えてしまうのですが、老婆の切なさを思えば大概は譲歩せざるを得ません。
 そうは言ってもここに至るまでの経緯の結果、既にこちらにはこちらの家庭があるのだから、何もかも彼女の思い通りになんて到底無理な話なんですけどね。

続き▽
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