2014,01,09, Thursday
乾物の引き出しを整理していたら、何か(は忘れた)で買ったままになっていた棒寒天を見付けました。特に使う機会もなく数か月、悪くなる物とも思えないけれど場所塞ぎだし、と牛乳かんを作ることに。
牛乳プリンが好きなので、ホントはゼラチンで作りたかったんだけど、そーだ、非なるけど似てるから牛乳かんで良いや、ってノリだったんですけどね。 某メーカーから発売されている牛乳プリンを少し前にスーパーで買ったのですが、内容物に書かれたワケ判らない色々を見てゲッソリし、これは家で作る方が良いんじゃね?と思ったまま作るチャンスも無く今日に至る、だったので、丁度良い機会。 棒寒天1/2本(5g)を洗ってちぎって数時間水に浸し、ギュッと絞って100ccのお湯で煮溶かし、砂糖大さじ1くらいとバニラエッセンスを1滴入れた牛乳500ccを沸騰手前まで温めて加え混ぜ、パックに流し入れて固まるまで待ち、小分けしてメープルシロップをかけ、さあ頂きま〜す、のところでがっくし。期待したよりかなり固いのです。 500〜600ccの牛乳でぎりぎり固まる程度の、ゼラチンで作る時の分量を目安に作ったんだけど、口に入れた食感としたらしっかりした水羊羹か極論すればおきゅうと?って感じ。ああ、もっと柔らかくてトゥルンとしたのを食べたかったなぁ。作っちゃった責任上、残さず全部頂きますけどね。次回は牛乳を大幅に増やそう。 |
2014,01,11, Saturday
朝のうちは、今日は鏡開きだね、などと同居Guyと話したりしていたのです。お汁粉かぁ、不人気だしなー、いやまぁ決まり事だし軽く1杯ずつだけでも食べて貰うか、と午前中は考えていたのです。
買い物に行った先で、何か忘れているような違和感を覚えつつ帰宅し、デザートに用意したのは丁度期限のスポンジと、苺と生クリームを使ったケーキ。 夕食後にケーキを食べ、満腹になった所でアレ?と思い出しました。お汁粉は? 今更作っても誰ひとり食べられる筈もなく、今日のところはお汁粉はパスさせて頂くことにしましたけど。なるべく急ぎで開きますので、いま暫くお待ち下さい<鏡餅どの。 元旦から店がやっているようなご時世ではお節料理のありがたみも薄まってしまうし、お雑煮やお汁粉がご馳走だった時代は既に遠いし。せっかく無形文化遺産に登録されたとは言っても、食文化を継承するって難しいなぁ、と悩ましく感じた一日でした。 |
2014,01,14, Tuesday
いつも粉もんフリーズドライの某違いが判るアレを飲んでいるのは、ただただ豆から淹れたものより美味しいと思っているからだけなのですが、先日叔母の家で淹れて貰ったコーヒーは一味違いました。
違うったって簡易の、ペーパーフィルターにお湯を注ぐだけのヤツなんですが、うーん美味しいと舌鼓。今までこの手のはイマイチと思ってたけど。 コーヒーカップと注いだ湯のバランス、入れた砂糖の分量、何が良かったのか判らないけど、何かが何か分だけ美味しかったのです。お湯を注いだのも砂糖を入れたのも自分なんだけど(笑)、下手な喫茶店より数段上でした。あの味は自宅では再現出来ません。 空腹が最高の調味料であるのと同じく、叔母と楽しい話題で盛り上がり、喋りすぎてカラカラになった喉を潤してくれた、文字通りの甘露だったのかな? |
2014,01,19, Sunday
珍しく正月早々外で食事、挙げ句食べ過ぎてお腹が苦しくなり、のんべり酒を飲みながらお節をつまむマイ正月スタイルは流石に無理でした。
結果随分と残った正月料理の数々を賞味期限ぎりぎりに腹に収めることとなり、三が日もとうに過ぎてから伊達巻だのテリーヌだのを食卓に出し、ようやっと完食したのはつい数日前のことです。 お正月に食卓に乗るようなアレコレを、普段の日常に食べるって季節外れと言うか何とも変な感じ。そうそう、お重に詰める予定をスカっと忘れてしまった頂き物の昆布巻きや、合わせるばかりの松前漬け用昆布やするめ、こちらはまだ手付かずのままだったんでしたっけ。まぁ、日付はずーっと先なことだし、今は食傷気味なのでその内に。 |
2014,01,21, Tuesday
お節の話を今頃書くのもアレですが。今年の煮物は煮〆と称するほど濃い味にもせず、汁が無くなるほど煮詰めもせず、普段食べるのと同じにしました。
日持ちしないのは承知のうえなので量も少なめに炊き、積極的に食べて二日の夜にはご馳走さましたんですが、同じ物を詰めて大晦日に届けたソレを食べた義母から盛大なお褒めの言葉を頂きました。 素材の味が生きていて上品でとても美味しかったとのこと。車で食事会に向かう途中の車内で余りに褒めちぎるからおヘソがこそばゆくなるくらい。 いやいや、煮物の極意はお義母さんから教わったんですよ、と言うと、私はこんな風には作れない、と笑っていました。確かに彼女の煮物は濃い口仕立てで、味的には多分全く違うものなんですが、煮る、という作業の秘訣を、見ていて覚えたのは事実です。 生まれつき(?)短気で。ひっきりなし蓋を開けてみたり菜箸でつつき回してみたり、味見をしては調味料を足したり薄めたりした挙げ句、出来た煮物は美味しいには程遠く、当時は義母宅に遊びに行く度、キンピラや野菜の煮たのを貰ってきて食べていました。 ある時義母が煮物を作っている最中にお邪魔したことがあり、どのようにすれば真っ当な煮物が作れるのか、と様子を窺ったのですが、野菜と調味料を入れた鍋を細火にかけてからは、TVを見たりお茶を飲んだりしているだけでした。なるほど、昔ながらのストーブに調理して貰う、豆や野菜は美味しく煮えるものね。 それから試行錯誤を重ね、当時とはまた違った方法も会得しましたが、やはり「そっとしておく」という大切な部分は、義母から受け継いだのだろうと思っています。 |