2013,10,02, Wednesday
一番近くにある小さな図書館の入り口にリサイクル図書が置かれる棚があり、何か面白そうな本があればたまに頂いてくるのですが、久しぶりに行った先日は休みが続いたせいかスッカラカン。全く縁の無いハウツー本など数冊が残るだけでした。
ちょっと残念、と通りすぎようとした時、棚の端っこに寄り掛かるように残った1冊の文庫本を発見。 どれどれ?と手に取ると、ビニールのカバーまでボロけた'98年の、オカルトともホラーともSFともジャンル分けし難い短編集。シリーズの幾つかは昔読んだ記憶があるけれど、この号は「小説」を読まなくなって以降の発刊なのか、初見でした。 有り難く押し頂いて小脇に挟み、館内で数冊チョイスした本を借り、車に戻る前に何気なく頂いた本に鼻を寄せました。あー良い匂い。熟成したチョコレートかバニラか、濡れた子犬の匂い←あ、これは嘘(笑)。そんな匂いのワイン飲みたくねーし。 ボロけ具合といい、多くの人が手に取って読み、人から人を渡り歩き、いつか人気が薄れて借り手が減り、館内の棚でじっくり寝かされて、もうここ〇年借りられてないね、とリサイクルの棚に並べられた、この1冊のそんな歴史が見て取れるような馥郁とした匂いです。大切にされたんだね、お疲れさま。 長い筈の夜は、眠くて眠くて。開いた本を数ページ読んだだけで、良い子の如く早寝してしまいます。お陰で朝が早いこと早いこと。早い時には2時頃には、あー良く寝た、って感じで目が覚めちゃう。早起きのお供に丁度いい本と巡りあいました。 |