2012,12,28, Friday
就寝前に読む本を置いてあるコーナーには小説を置きません。冒険譚なら血湧き肉躍っちゃうし、推理物なら謎解きで目が冴えるし、人情物だとぐっと胸が詰まって泣きたくなって、挙句次は?どうなる?と結局は朝までページ捲ってたりして。
深夜の読書は入眠補助剤と定義して、学術書やら歴史の本等、俗にいう固いモノを選んでいます。 ところが先日借りた本の著者の、文の暖かさに感激してもっと他のも読んでみたい、となって図書館で借りてきた、次第。夕食後ちと読み出したらやはり、止められない止まらない。ついには禁を破って寝室に持ち込んじゃいました。 案の定読めども読めども先が気になる。ヤバい、このままでは朝になっちゃうよ。先を我慢して本を置き、えーい!と布団を引っ被ったんですが、ダメ。作中に出てきた猫の事を考えた連鎖で、過去に飼っていた猫らの顔が次から次へと浮かび、夜中に布団の中でシクシクと思い出し泣き。ヤだなー、子どもじゃあるまいし。 決して悲しい本じゃないんです。江戸が舞台の普通の人情話なんだけど、たまたま琴線にかさっちゃって翌日は寝不足。読みたい気持ちをぐっと押さえて、今後も寝室への「小説持ち込み禁」は続行する、と、布団の中で改めて決意を固めた夜でした。 |