Airy*Mint

　明薬(明治薬科大)祭で薬草園と資料館が開放と聞いて、キツい予定を抉じ開けて出掛けました。
　普段から薬草園は平日9時〜5時(冬期は9時〜4時頃とのこと)ならば受付に申し出れば見学させて貰えるのだけど、学校が休みの土日は閉園しているので、同居人氏と連れ立って出掛けるには混んでいてもこういう時でないと都合が合わない。

　学祭のワカモノたちで溢れかえる賑やかな門を入り、薬草園に向かって道を逸れると人影は疎ら。別世界のように静かで、樹齢如何ほどかと見上げる巨木や、花から実へと姿を変えた草木が所狭しと植わっていて、蚊も減った今の時期は散策に絶好♪
　広いキャンパスのほんの一角ですが、ちょっとした雑木林を歩く程度の運動量は稼げます。春は桜、もう少し後には銀杏や紅葉を眺めるために訪れる人々で賑わうんですが、今の時期は枯れかけの薬草を見に来る人も少ないしね。

　コロコロ転がる足元の小さな実、ドングリにしては小さいな、と落とし主の木に付いたプレートを確認すると、椎の木。あんまりしゃがんで露骨にガサゴソ拾うのも憚られて(小心モノ)、すぐ足元に落ちていた3粒だけさり気無く拾いました。今度どこかで見かけたら山ほど拾おう！実と葉の形状はしっかり記憶した。

　小さい頃、遊びに行った友だちの家で、お祖父さんが茹でた椎の実をご馳走してくれたんですが、それきり椎の木と縁がなく、美味しかったなぁ、また食べたいな〜、とたまに懐かしく思い出していたんです。帰ってすぐ、小鍋で茹でて食べました。剥くのが大変なワリに小さい中身で、尚且つ一つは虫食いで食べられなかったんだけど、あー美味しい。系統で言ったら、松の実とかヒマワリの種にちょっと似てるかな？

　写真の丸い実はムクロジです。剥くと中から丸くて黒くて固い種(？)が出てきます。羽根突きの羽根の黒い球の正体はコレ(今でもそうなのかは知らないケド)。