2012,10,15, Monday
住み始めて16年も経つと、周囲の環境も随分と変わります。辛うじて頭の方が見えていた富士山も、高く打ち上がるのだけは見えた花火も、今は昔。
駅周辺や表通りが一層賑やかになって、新しい食べ物屋さんなんかが出来るのは嬉しいのだけれど、ただでさえ少なかった空間が日に日に減っていくのを見ると、閉塞感に息苦しさをおぼえます。 周囲の建て替えや増築で風の抜ける道が塞がるなか、長く変わらなかった東南の広い空間で、先頃から建売住宅の造成が始まりました。道路や上下水道管を入れるブルドーザーやショベルカーのキャタピラの振動や、作業する人たちの大声が凄まじい。 近頃平日が以前より憂鬱なのはその音に過敏になっているせいです。残り少ない開放感を奪われる寂しさから過剰に反応しているのかもしれませんが。 登校するGuyらが向こうの道路の角を曲がるまで手を振って見送ったり、神社の小さな杜の、春は桜、秋は紅葉に染まるのを見たり、木の葉が落ちた真冬には遠く駅周辺の灯りがチラチラ瞬いたり。なんとも素敵なロケーションでした。 尤もマンションの高層階でもない普通の二階建ての家でこんな贅沢が出来たのは、たまたまお隣りの庭がちょー広かったり、今回家が建つことになったその土地が長く空いていた、という幸運に恵まれていただけのことなんだけどね。 |