2010,11,10, Wednesday
ベランダから庭を見る度、どよっと滅入る光景が目に入ってきます。元凶はジョロウグモ。
最初は控えめに小さな巣を張り、近くに小さな♂蜘蛛を従えて細々と暮らしていたのに、実入りに満足できなかったのかどんどん大きな巣に改築し、今では直径が1メートルほどの、何重にも複雑に入り組んだ構造の網を木から木へ張り巡らせています。 巣の中央には堂々と成長した大きな♀蜘蛛が、赤い腹を誇示して我が世の春を謳歌。随分治まったとは言えアラクノフォビアだった過去を思えば、目の前にこんなのが居ちゃ心中穏やかじゃないんだけど、箒で叩き落とす気にもなれません。 見当違いでなければこの蜘蛛、夏前にベランダに巣を掛けようとしていたヤツじゃないかと思っているんです。小さい蜘蛛には邪気も感じられず、それでもおっかなびっくり枝につかまらせて下に落とした、あの時の蜘蛛だったんじゃないかな?と。 数日後にブルーベリーの枝に巣を掛けたのを、収穫の邪魔とばかりに再度2~3本糸を切り、それからまた暫くして今の位置の、それもうんと高くに網を張ったのを見て、まあそこなら邪魔にならないし、目障りでもないし、と甘く考えたのが運の尽き。 今日辺り寒さに縮れた枯葉が数枚網に捕まっていたのを見る限りは、もうそろそろ店じまいだろうとは思うんですが。幸(虫にとって)か不幸(蜘蛛にとって)かあんまり条件の良い場所じゃなかったみたい。残念だったね。 |