2010,08,06, Friday
夏になる少し前、梅干し作業が一段落したあたりで今年も糠床を仕込みました。
本格的にするなら塩をたっぷり被せて休眠、季節になったら起こして使うのが正しいんだろうけど、ご先祖様から代々伝わった糠床も無いし、自分の衛生管理に自信が無いので家では毎年糠床を新調しています。味の奥深さとは無縁、歴史の香りもしません。 で、下漬けを終えて本漬けの胡瓜やら茄子やらを入れ始めた頃に、珍しく全国一斉のような梅雨明け~一気に本格的な暑さ、ってな具合で、糠床の熟成が急激に進んでしまったらしく、朝漬けた野菜が昼には漬かりすぎというアクシデント。 何度か試みたんですが、毎回約2時間もあれば古漬けの出来上がり、でした。 実際には古漬けになっているんじゃなくて、組織は浅漬け以上に生っぽいのに、味だけがしっかり染み込んでしまっている状態。ちっとも美味しくない! 一昨年、昨年と上手く出来たのに、今年は残念な結果。手入れを怠って虫でもわいたらそれこそイヤなので、すっぱり諦めて捨てる事にしました。 糠漬け上手だった義母は、手入れが億劫になった、と長く使った糠床を惜しげなく捨てた人なので、嫁として我が家の糠床を引き継げなんて事は幸い言われませんでしたが、厳めしいお姑さんから、これは旧家代々の糠床よ、なんて譲られた物だったら大変なコトだったと考えたら、暑さの中背筋がゾッとしました。はいはい、潔く来年に期待しよう。 |