2009,08,14, Friday
お盆休みの帰省ラッシュに地震や台風の被害が重なって、TV画面には連日長~い車列が映し出されています。いくらETCで高速料金が割り引かれると言っても、あの渋滞を見ただけでギブアップです。
暑い中、あの列に入って移動しなくてはならない方の大変さを思うと、双方の実家がすぐ近場にある事で随分楽をしてきたと、今更ながら実感しています。 旧歴盆の地域で生まれ育ったので、自分にとってのお盆は7月の行事でした。まだ梅雨の気配が残る門の前に焚かれた迎え火と送り火のおがらの匂い。8月のお盆休みは、地方にお里を持つ遊び友だちが姿を消すツマラナイ数日間、と思っていたものです。 子どもの頃、朱に色付いたほおずきの皮をペリペリと剥き、中のツヤツヤした実を揉んで種を出し、口に含んでグチグチと妙な音を立てて遊びました。実の揉み方が下手くそで、何度も途中で皮を破いてしまうために、たまに上手に皮を残せた時は良い気分で口に入れるのですが、ホントはあの酸っぱさと苦みがどうにも苦手でした。 ある年出掛けた盆踊りの夜店で買って貰った海ほおずきの方は、味も気にならないし鳴らし易いし、何よりすぐに鳴らせるようきちんと下ごしらえが済んでいて、ぶきっちょでも壊す心配が無いのが気に入ったんですが、後に何か巻き貝の卵嚢だと聞いて、何だか貝たちに悪いことをしたような、申し訳ない気持ちになった記憶があります。 |