Airy*Mint

　休み中は随分ゆっくりしたように書きましたが、精神的には何度かガツンな場面に出くわしました。まあこのご時世、人跡未踏の電気も無い所で一人暮らしでもしなきゃ、見たくない物も見、聞きたくない事も聞く訳で、世直し奉行に変身して片っ端から成敗でもしない限りどうにもならない所まで人の心は荒廃しちゃってる感じで、これはもう半分諦めモードに入ってますが。

　気持ちの良い青葉の下をのんびり歩いていても、平常より幾分ましな道路を車で走っていても、嫌な思いをするのは日に二度や三度じゃ無いですから、多分これがこの時代の当たり前と思わざるを得ないんでしょう。やれやれ鬱陶しいこと。

　使い始めてからそろそろ半年になるPC周辺機器が、やはりどうも使い勝手に不満があり、もう少し使い易い物は無いかとPCショップで同居人氏と頭を寄せて、箱をあれこれ手に物色中のこと、傍に居たおじさんからいきなり声を掛けられました。
　年の頃は自分たちより少し上と思われる、恰幅の良い初老のカタ。こちらに人が近付いて来るのが目の隅に入ったので、同じ場所の物を見るのに邪魔なのかな？と判断してちょいと立ち位置をずらした直後、『あんたたちっ、一体どんなパソコンを使ってるんだっ！？』。＜声は小さいけれど文字にした通りの強い調子で詰るような言葉です。『えっ、えーと？僕らあなたを怒らせるコト何かしましたか？』と思わず聞き返しちゃいそうになりました。
　うーん、どんなパソコンと言われましても、あんなのと、こんなのと、そんなのと、どんなのと、と白く靄けかかる頭の中で家のPCを指折り数え、どいつを紹介すべきかと迷いながら立ち竦んでいると更に追い打ちをかけて、『これ(Aの箱を指差し)とこれ(Bの箱を指差し)じゃ、使えるパソコンが全然違うんだよっ！』ですと。何だ、教えてくれようとしてたのか。

　そうは言ってもある程度はコネクタで対応できるし、全く使えない代物は事前に調べていますから、見比べていた二つの箱の中身はどちらも使えるのをチェック済み、残る案件の、金額と性能を確認してただけだったんですが｡｡｡
　にこやかに、尚かつ丁重に「判っている」旨を伝えると、薄ら笑いを浮かべて去って行かれましたが…おい！好意から出た忠告とは言え、もちっと口の利き方ってモンがあるだろうよ。
　多分自分が過去何かで失敗した経験から学び、年齢的にPCに詳しくなさそうな二人連れを見かけて一席ぶちたくなったのかもしれませんが、相手が悪かったかも。にしてもいつも怒りんぼ口調が基本なんでしょうかね、あれじゃ対人関係難しかろうなー。

　ちなみに基本性能すこぶる穏やかな同居人氏は、箱の文字を読むのに没頭する余り、全てが終わった後で「何話してたの？」ですって。嫁放し飼い注意ですぞ！