Airy*Mint

　数日前のこと。自分のと、お下がりでカメラ用に使っているのと二つの携帯を、A点からB点へ移動させようと手に持った途端、一方をうっかり取り落としました。
　床に落ちた衝撃で派手な音を立てて裏蓋が外れ、無惨にも転がり出た電池パックを、慌てて拾い上げて本体に戻してからスイッチを確認すると、あー良かった、故障はしてない模様です。

　問題は一緒に飛び出したデータ保存用のMicroSDカード。コンタクト探しよろしく床にぺったり伏せて目をこらしても…見当たらない。目で見えなきゃ手だ！と掌で床をなで回してみても何一つ指先に触れる物はありません。いったいどこ行っちゃったんだ～？
　掃き出しの窓が開いていたので、弾んでベランダに出ちゃったのかも、とベランダに頭を突き出して、サッシの溝、サンダルの裏、パネルの隙間、と、カーテンが絡みつくのも頭に血が上るのも物ともせずに探したけれどついに見つけられませんでした。
　泣く思いで同居Guyに声を掛けたら、落とした場所の確認をした上でさっと屈み込んだと思う間に「はいっ」とブツを手渡してくれました。机の下、影になった所にあったらしい。
　
　普段はたいして気にせず暮らしてますが、失せ物探しの際には近・乱+数年前から新規加入した遠、と、自分の目の悪さを再認識させられます。PCに張り付いた後の「彼は誰とき」ともなれば目の存在はただの数字の3なのかと思うほど。＜イメージ図＝小池さん、ね。
　十数年前に一度、とあるスーパー内の専門店でコンタクトレンズを作りましたが、後日知った強度の乱視を無視した近視扱いで度数を算出されたために、何度通って調整してもとうとうクリアな視力は得られず終い。最後には難癖を付けに来ているのかという扱いにすっかり参ってもう懲り懲り、な気分でそれきりにしましたが、時代も変わったことだし、もうあんな店は無いだろうと期待して、そろそろ再チャレンジしてみようかしら。