Airy*Mint

　目覚めた時には既に降り出していた細かい雪が窓の外に見えた途端、冷蔵庫の中身とストックの野菜が気になり、雪の中を買い物に出ました。
　どうせ春の雪、一昨日同様降ってもすぐに止み、同じように気持ち良く晴れるだろう、との甘い考えが、天気情報の脅しにぽしゃりと屈し、降り込められる→食い物がない→ダメじゃん！となった次第。

　同じように考えた人が世間には多数居たらしく、休日の早い時間にもかかわらず、駐車場も途中の道も結構混んでいたのには笑いましたけど。

　あとから冷静に考えて見りゃ、例え予報通りに二日間雪で閉じ込められたとしても、米と味噌があればそうは困る事もなかったんですが、もう一歩踏み込んで考えれば、申し合わせたように雪のあと高騰する野菜の買い置きが出来て良かったかな、と。

　降雪のない地方の野菜も一緒に値上がりする、ってのがちと釈然としませんが。

　ちなみに数は少なくとも子どもの頃から見覚えのある牡丹雪は、経験上降っても溶けやすいと知っていますが、たまに降る粉雪にビビるのは仕様です。

　目覚めた時の余りの明るさに、晴れを期待した頭を裏切って外は明るい曇り空。じきまた雪が降り出しました。えー？二日続きの雪って結構珍しいかも。
　そんな時に限って「いえ電」故障中。テープがへにょへにょで留守録が聞き難いのは暫く前からだったんですが、ついに子機が全くいかれました。押しても引いても(？)無反応。こりゃ買い換えなきゃダメそう。

　雪がちらちら降る中、近所の電気量販店を一応は覗きましたが、当然品揃えが悪くてオハナシにならず、ちょっと郊外の大型店を目指したものの、「郊外に行けば行くほど大雪かもよ？」と途中からコース変更、結局猫餌を買いに別コースのホームセンターへ。

　アレレ？電話は？な成り行きですが、まぁ、縁があればそのうちに(笑)。

　郊外に行くともっと降り積もっているんじゃ？と危惧した雪ですが、目的地の駐車場で雪帽子を被っていたのは何故か家の車だけ。北西に向かえば向かうほど雪は止み、期待はすっかり良い方に裏切られました。郊外＝大雪の認識は改めねば。

　ほんのちょっと、少しだけ、ほぉら、積雪が凄いじゃん！と言いたかったのに～。

　拠ん所ない野暮用(DVDの返却だけど)で、同居人氏の帰宅を待って夜の外出をしてきました。
　家を出る時は案ずる程でもなかった雪が見る間に勢いを増し、途中からは視界に不安を覚えるほど。ふ・吹雪ですか？＜本物の雪国を知らないヒト。
　幹線道路は慣れない雪に戸惑う車であっと言う間に渋滞。思い掛けない長時間ドライブになりました。

　どうにか辿り着いて返却を済ませ、ついでに買い物もちょいとした帰路が更にしっちゃかめっちゃか。いつもの2～3倍掛かって家に戻りましたが、見渡す限りの景色が全くの別世界。助手席に座っているだけなのに酷く気疲れしました。凄いよ、雪。

　明日の朝は雪掻きをしないとゴミ出しにも行けない気配濃厚です。早起きしなきゃ。

　春めいた、にはまだほど遠いものの、朝から日暮れまでストーブの要らない暖かな一日。
　風はキモチ強めで暖まりきってはいないんだけど、吹かれて腹が立つほどは冷たくない、みたいな微妙なニュアンスの春一番でしたが、洗濯物を干す手がかじかまないだけでもありがたいことです。
　まーた戻って来るんだろうけどね＜冬。

　何気なく去年の春一番は？とブログ内を検索したら、アレ？2010年もここら辺りに春一番が吹いたのは2月25日でした。ほぉ、奇遇だねぇ。

　子どもの頃から春の風が吹く夜は、そわそわと落ち着かなくなる子でした。
　若い頃は友人に「それってサカリじゃない？」なんて笑われたりもしましたけど、今になっても続いてるんだからそりゃ無理でしょ。
　寧ろ啓蟄の虫たちや、土から這い出す蛙の類に近いのかも(泣笑)。

　3月の声を聞いても早春賦の歌詞かと紛う寒い風が吹き荒れたので、長く半引き籠もり - まあ、買い物程度は出ざるを得ないけど - 生活、でした。
　延ばし延ばしにしていた銀行に、今日こそ行くぞ！体のために歩いていくぞ！(ものの5分強だが)と決意も固く、覚悟を決めて同居人氏と家をでたら…あら、日向は結構暖かいではないか。

　尤も風はやはりそこそこヒンヤリだし、日陰となると肩を竦めたくなるのは相変わらずですが、日当たりの良い地面のあちらこちらには、なずなや仏の座、Veronica persica(オオイヌノフグリのこと)の花が咲き始めていました。よし、春、頑張れ！

　今日はここ数日に比べれば随分と暖かだったとはいえ、一気に咲いたとも思えないので、寒い中をじっと耐えていたのだろうと思うと、小さな小さな花がやけに健気に思えました。一面に咲き揃って辺りの景色が明るくなるのはもう少し先のオハナシだけどね。