Airy*Mint

　基本雨嫌いの自分には理解し難い『雨が好き』と言う幾人かの知人に理由を聞くと、ゆっくり眠れるから、と同じ答えが返ってきます。洗濯等の家事が休めるから、とか雨音そのものが昼寝の子守唄に聞こえる、とか。
　雨が降るだけで滅入れる太陽光発電女としては、出来ればピッカラピカラのお天気が好ましいんですが、今日の雨には珍しく好感度75%

　外出する予定のない暖かい春の日にしっとり柔らかく降る雨は、いかにもマイナスイオンたっぷりですゾ、って感じで、新婚さんらしいカラスやキジバトの鳴き声がほんわり湿気を含んでいつもより心なしか耳に優しく聞こえます。雨を喜ぶ植物の気持ちがちょっと判ったかも♪

　写真はピンクのタンポポ風なCrepis rubra。
　普通に見られるタンポポはキク科タンポポ属、こちらはキク科クレピス属、とちょっと違うらしいんだけど、黄色いタンポポと同じくお日様大好きっ子で、雨の日はお休み。

　ゴールデンウィークの渋滞予想、多分そうだろうと素人目にも予測はしてましたが、昨年比2倍、ってのを聞いて、すっかり出掛ける気分喪失してます。
　そもそも首都圏の高速道路には例の(愚)策は適用されないワケだし、それではとワザワザ下道を走って適用される高速道路まで行って渋滞に巻き込まれるなんてのは馬鹿らしい。今年も近場決定です。

　なんか一部の方は、今日から既に大型連休突入なんですって？ビックリ！家なんかカレンダー通り、まして現状のスケジュールでは、月初めの土曜日も多分仕事、って状況ですから、休みはウィークですらありません。言うならゴールデンウィーク／2ってトコかっ？

　だいたい、水道からちょろちょろ流れ出る新鮮な水しか飲みません、と仰るワガママな猫が家で待っている現状では、遠出なんて到底出来ないお約束なんですけどね。
　いーさいーさ、庭木の剪定やお掃除で使い果たしてやるT^T

　完全に片付けるにはまだちょっと不安があって宙ぶらりんに出しっ放しだった冬物衣料を、遊びに行くにはこれも中途半端な週の真ん中ぽっかりな祭日を利用して整理しようかと思ってたんですが、ここに来てまた薄ら冷える日が続き、朝晩はストーブや足元コタツのお世話にならないと寒くて体調崩しそうです。
　じき5月になろうってのに、どうなってるんだか。

　見回せば世間はとうに桜の季節を過ぎ、新緑が萌え出でてキラキラと眩しいほどなのに。花冷えならぬ若葉冷え、ってそんな言葉は聞いたこと無いですけどね。
　日中は半袖でもOKの汗ばむような気温と朝晩の冷え込みが、10度前後の差がつく日もあるとなると、冬物を片付けそびれたのはある意味怪我の功名かも^-^；

　お隣の樋にかかるほど枝を伸ばした桜の剪定をしようと、枝葉の中に顔を突っ込んで切り位置を確認中、2羽のヒヨドリがじゃれ合いながら飛んで来ました。
　先にとまりかけた一羽は、葉の間に突き出たヒトの顔に気付いたのか、黙ってそのまま飛び去ったんですが、遅れてやって来たもう一羽が枝にとまり、一瞬こちらを見たなり「キャーーーー」と逃げて行きました。

　慌てふためいてよろけながら飛び、しかも「キャーーーーー」「キャーーーーー」「キャーーーーー」と、10m弱離れた木に着くまで叫びっ放し。何だよ！失礼だな～。
　ヒトが居ることに気付かず、目の前に突然デカイ顔が現れて吃驚仰天したんだろうか。無表情に見える鳥も結構感情表現豊かで面白いですね。

　写真は、近所で放牧(？)されている丸々太ったニワトリ。プライバシー保護のため、網目で顔を隠してるらしい。ネットで囲われた中の10羽前後が思い思いに、木に飛び乗って若葉をついばんだり、追いかけっこをしたりしてノビノビ暮らしています。とれた卵を5個200円で売っているんだけど、たまに通りかかると残念ながらいつも売り切れ。

　連休もラストスパートのこどもの日に雨模様で、動物園や遊園地を楽しみにしていた子どもはさぞ詰まらなかろう、なんぞと思いつつ周囲の音に耳そば立ててみたんですが…静かだこと。
　学校や幼稚園、公園も含めた施設が家の傍に無い、元々閑静…と言うか味気ない立地ではあるんですが、それにしても子どもの声が聞こえなくなりました。

　転居してきた頃、この小路だけで11人居た小学生は今や0人です。今年から幼稚園のお子さんと、じきに生まれる予定の子が一人居るのみで、かつての賑やかだった小学生たちは、嫁いだ子、社会人、学生も上は大学生～下は中学生と、すっかり姿を変えました。
　集合住宅が無く人の入れ替わりが少ない、多世代同居が出来るほど大きな家でもない。やって来た世代が年数を経ればそれぞれの子どもたちは他所へ独立、必然そこで生まれる新しい世代が居ない、というサイクル。こういう住宅街の宿命なのかもしれません。

　超音波発生装置のような子どもの声は流石に勘弁して欲しいですが、普段小さいヒトたちがコロコロと笑い遊ぶ声は耳に心地良いもの。何より人の居る気配に安心感があったのですが、まるで人っ子一人居ないかのような静寂。家から見える範囲で鯉のぼりを探しても、すぐ裏手のベランダに揚げているお宅が一軒だけ。寂しくなりましたなぁ。