2006,11,07, Tuesday
止まない風の音を聞くうちに、心までモシャラモシャラと
上下左右にかき混ぜられた気分になってきました。 喉に引っかかった小骨のような、普段なら気にもならない ほんのほんの些細な苛立ちが全体に回ったようです。 苛立ちの原因は先日の友人との会話にみつかりました。 彼女とはママ友時代から続く、息の長い付き合いです。 何気ない会話の中で発した言葉に、彼女が軽く反応した『前世が○○だったんじゃない?』 『また前世かい!そんなのないない、死んじゃったらお終い』なんて言葉がつい口から出て。 笑っていた彼女の目が一瞬だけ冷たくなり『可哀想な人だねー』って風に見られた感じ。 O槻教授じゃあるまいし、そういう事柄を一切受け付けないなんて体質じゃないんです。 ううん、むしろずっとずっと昔から、そちら関係の話には興味を持っているクチです。 過剰な拒否反応は、彼女が発する、私とは相容れない何かの宗教の雰囲気のせい。 たくさんの問題を抱えながら懸命に前向きに努力しているのを良く判っているつもりだし、 信教の自由を妨げるつもりはさらさらなく、本人が納得済みならそれで良いと思っていても、 彼女に霊的な話を持ち出されると、『絶対に誘わないでね』と昔交わした約束事に、 ピシッとひびが入るようで、ついつい体か固まって防衛の姿勢をとってしまいます。 彼女と話す度、自分は狭い了見の人間なのだな、と切なく痛く思い知らされます。 |
2006,11,07, Tuesday
ゴミ捨てに出た朝早い時間は気にならなかった風が、
9時頃になると段々強まってきて、恐ろしい迫力です。 洗濯物干し、郵便物回収、どちらもパスしたいほどの、 びょぉ~、びゅう~、という音を聞くだけでも寒そう。。。 でもね、私がやらなきゃ誰がやるんだ!と覚悟を決めて 表に出たら。。。な~んだ、拍子抜けの暖かさ。 強く吹き荒れていても南よりの風。長袖の重ね着では汗ばむほどの気温です。 近畿地方では木枯らし1号だったんですね、明日はこちらも寒くなるそうなので、 空元気で決めた強い覚悟を、一晩しっかりキープしておかなきゃ。 …北海道で竜巻による大惨事、他でも強風被害が出ていますね。 これ以上被害が拡大しませんように。 |
2006,11,06, Monday
これから寒くなるばっかりだよ、と溜め息が出そうなこの季節の、数少ない楽しみの一つがこのイクラ。
お店で味付けして売られている物がどうしても口に合わず、数年前から我が家はずっと手作りです。 もちろん、鮭ではないわが身、魚卵を自作する事は出来ませんから、生の筋子を買ってきて味付けのみ自宅で、って事ですけどね。 まずは魚屋さんでじっくり眺めて、透明度の高い美味しそうなのをチョイス。<コレ、勘。 最初の作業はタレ作り。小鍋に、酒、だし汁、めんつゆ、砂糖を煮立てます。 分量はお主婦料理なので、大体イクラの分量に合わせ、1:1:1+適宜の砂糖な感じ。 アルコールが飛んで砂糖が溶けたら火を止めて味見。甘みが薄ければ蜂蜜で調整します。 タレが自然に冷めた頃を見計らって筋子解体作業の開始。 用意するのは、筋子、熱湯、ボウル、水切り用のザル、漬け込み容器、↑のタレ、以上。 ボウルに熱湯を入れ、指先がやっとやっと入れられる程度まで、水を差します。 冷蔵庫から出したての冷たい筋子をその湯に漬けると、薄皮だけがキュッと縮まるので、 アチチと言いつつお湯の中で振ったり、指の腹を使って粒をほぐしつつばらしていくと、 薄皮と粒が見事に離れ、ものの数分でボウルの底には綺麗なイクラの出来上がり♪ この時点で湯に浸っていた部分の手は真っ赤っかですけど、美味しさのためなら何のその。 白濁した湯を捨て、水道からの冷水を注いで軽くかき混ぜ、薄皮のカスを流し捨てます。 水替えを3回ほど繰り返すと、わくわくしたカスがすっかり取れて紅い粒だけになるので、 ザルにあけて水気を切り、容器に移してタレをひたひたに注ぎ、冷蔵庫で半日置いて完成。 午前中に作り始めれば、夜には美味しいイクラ丼をたっぷり食べられるという寸法。 今年は鮭が不漁との噂で、『安っ』ではないですが、出来合いを買うよりは余程お得です。 |
2006,11,05, Sunday
昨日の猫又殿のお話に、書き忘れた続きがありました。
ずっと以前から、ストーブを買い換える際のチョイスの 決め手は、なるべく猫の乗り心地が悪い物、です。 天面が小さく、正面からスイッチが見えるタイプなら 上に乗られてスイッチを押される危険性が減るだろうと。 暖めるリビングの大きさの割には小さめの物を一つと、 上に薬缶を乗せる旧式タイプを併用して使っていました。 数年前古いファンヒーターが壊れて買い換えた時、うっかり買ったのが写真のもの。 大きくて一台でもまるまる暖めてくれるし、タンクが大容量なのも魅力。つい手が出ました。 一番大事な約束事を失念していたのに気付いたのは、購入後間も無くのことです。 適度に熱を持った天面は、猫たちのポンポンをほど良く暖めてくれるんでしょうね。 二匹並んでクルンと丸くなってお寝みになり、スイッチを押す指の入る隙もありません。 透明で幅の太い接着テープを裏返しに敷き詰めたベタベタ作戦も試してみましたが、 人伝に聞いたほどの効果も無く、チャレンジされるうちに粘着力が落ち、早々に作戦失敗。 おまけに灯油を入れる際こちらの手もべたつくし、何より見栄えがあんまりにも哀しい。。。 結局背面の壁にフックを付け、3cm間隔のワイヤーネットを可動出来るように取り付けて、 ファンヒーターの天面を斜めに覆う形にして飛び乗れないようにする、に落ち着きました。 あんまり格好良いモンじゃないけど、危険防止のためには許せるギリギリの線です。 洗濯物が干せない天気の時には、靴下くらいなら干しておけるし。。。 で、上に乗られる問題はとりあえず回避できたと一安心していたある日の事。 タイマーをかけたわけでもないのに、朝起きて階下に降りると部屋が暖かかったり、 買い物から帰ると室内が暖かい、という事が頻発しました。独りでにスイッチが入るなんて 寒がりの身にはある意味嬉しい事だけれど、もちろん危険極まりないこと。 買ったばかりで故障するなんて、ハズレだったね。修理に出さなきゃ、なんて思っていたら、 スイッチを点けて下さったのは実は猫又殿。乗って押す、ではなく人がするのと同じように 肉球で上手に押していました。こやつは常日頃人のする事を穴の開くほど見ているので、 どのボタンを押せば暖かくなるのかをちゃんと把握していたようです。猫又オソルベシ。 小さい子も居ないのに、チャイルドロックが必須になりました。 家人の寝静まった夜更けに勝手に炊飯器を開けてご飯を食べちゃう犬とかTVに出て、 人様のおうちの事なら笑ってしまいますけど、動物のあまり小器用なのも良し悪しですね。 お利巧ね、と褒めたい気もしなくはないですが。 |
2006,11,04, Saturday
おくやまに ねこまたといふものありて ひとをくふなる
徒然草第八九段です。食われちゃヤだけどさぁ…。 年経て人語を理解し、人語を話すようになるらしい。 猫と会話ができるなんてニャンリンガルかいっ! 面白そうだけど、きっとクレームどっさりなんだろうな。 可愛い~♪なんて浮かれてばかりいられない、きっと。 『飲み水に餌のかすが浮いているぢゃないか、さっさと綺麗なのに変えとくれ』 『トイレの掃除が行き届いておらん。その隅っこにあるのも残さず拾って拾って』 『最近、食事のグレ~ドが落ちておるゾ。わし新鮮なマグロや海老キボンヌ』 …うゎ、ヤだヤだ。想像したらさむくなっちゃった。 引き戸と網戸を根気良く開け、勝手にベランダに出て日向ぼっこする。 お風呂の折り戸を開けて床の残り水を舐め、風呂蓋の上でまったりくつろぐ。 各室のドアノブに飛び付いて傷だらけにし、ドアを開けて室内に侵入する。 侵入した挙句布団の上に飛び乗ったり、寝ている耳元でグルグルを聞かせる。 茶箪笥を開けて食べ物を強奪する。シンク下を開けて中に入って探索する。 ね、それくらいできればもう充分だから。君ってそこそこ立派な猫又だよ。 過去に飼っていた猫の中に、鍵を見せると『いっにぇにゃっにゃい』って言うのやら 庭の小鳥に攻撃態勢をとって進軍ラッパの音程とリズムで鳴いたのがいたけど。。。 うん、多分あれも気のせい、気のせい。 |