2006,11,06, Monday
これから寒くなるばっかりだよ、と溜め息が出そうなこの季節の、数少ない楽しみの一つがこのイクラ。
お店で味付けして売られている物がどうしても口に合わず、数年前から我が家はずっと手作りです。 もちろん、鮭ではないわが身、魚卵を自作する事は出来ませんから、生の筋子を買ってきて味付けのみ自宅で、って事ですけどね。 まずは魚屋さんでじっくり眺めて、透明度の高い美味しそうなのをチョイス。<コレ、勘。 最初の作業はタレ作り。小鍋に、酒、だし汁、めんつゆ、砂糖を煮立てます。 分量はお主婦料理なので、大体イクラの分量に合わせ、1:1:1+適宜の砂糖な感じ。 アルコールが飛んで砂糖が溶けたら火を止めて味見。甘みが薄ければ蜂蜜で調整します。 タレが自然に冷めた頃を見計らって筋子解体作業の開始。 用意するのは、筋子、熱湯、ボウル、水切り用のザル、漬け込み容器、↑のタレ、以上。 ボウルに熱湯を入れ、指先がやっとやっと入れられる程度まで、水を差します。 冷蔵庫から出したての冷たい筋子をその湯に漬けると、薄皮だけがキュッと縮まるので、 アチチと言いつつお湯の中で振ったり、指の腹を使って粒をほぐしつつばらしていくと、 薄皮と粒が見事に離れ、ものの数分でボウルの底には綺麗なイクラの出来上がり♪ この時点で湯に浸っていた部分の手は真っ赤っかですけど、美味しさのためなら何のその。 白濁した湯を捨て、水道からの冷水を注いで軽くかき混ぜ、薄皮のカスを流し捨てます。 水替えを3回ほど繰り返すと、わくわくしたカスがすっかり取れて紅い粒だけになるので、 ザルにあけて水気を切り、容器に移してタレをひたひたに注ぎ、冷蔵庫で半日置いて完成。 午前中に作り始めれば、夜には美味しいイクラ丼をたっぷり食べられるという寸法。 今年は鮭が不漁との噂で、『安っ』ではないですが、出来合いを買うよりは余程お得です。 |