備えあっても…
12年、ですか。
寝ぼけ眼で点けたテレビに繰り返し映された映像は、
ヘリコプターの音とリポーターの声以外無音の世界。
倒壊したビル、ちぎれた高速道路に引っかかるバス、
真横にバタンと倒れた高架道路…どのように見ても
何が映っているのか理解できなかったのは、余りに
現実離れした惨状だったからですね。

恐ろしい教訓を思い出す都度、普段から備えをしておかなきゃと考えてはいても、
当時買い揃えた水や非常食の期限が切れていくうちに元の木阿弥になりました。
これさえ備えておけば必ず大丈夫的な物なんて決して無いでしょうし。
厳冬期に電気が止まる→ファンヒーターが使えない<これが耐えられそうもなくて
慌てて買った旧式の灯油ストーブだって、天地がひっくり返ったような家の中では
間違いなく無用の長物だと後になって気が付きました。
『三日分の食料と飲料水、懐中電灯と救急セットを非常持ち出し袋に入れて置くべし』
理屈は判るけどさ。散乱した家具や壁の中に埋没したらどうやって発掘しようかしら?


もっともっと感傷的なこと、たくさん書いたんですが消しました。
あれだけ大勢の方が被害に遭われた災害を傍観しておいて、
今になって何を書いても空々しく思えて。

12年という歳月は、喪失の痛みを消すには短すぎると思います。
祖母の13会期は来年ですが、叔母と二人で過ごす時間は
楽しい事につけ悲しい事につけ祖母の話題に行き着きますもの。

何があっても時は知らん顔で過ぎて行きますから、
きっといつか胸の痛みが針の先ほどに薄れるかもしれませんね。
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| ワタクシゴト::備忘 | 04:38 PM | comments (0) | trackback (0) |
 

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