伏字文化
椿昨日触れたナンクロとは、ナンバークロスの略です。
クロスワードの変形埋めパズルの1種で、連想用
のヒントはなく、縦横の桝目に割り振られた数字と
予め入っている数文字のキーワードを頼りに、文字
を埋めていくもの。各々の数字はどれも同じ文字に
対応しているので、(1)が[ア]ならどの(1)にも[ア]
が入る、を手がかりに解いていくパズルです。

パズルの趣味が高じて、以前クロスワードの出題側に籍を置いた事もあるんですが、
その頃は鉛筆と消しゴムを手に桝目と睨めっこ。手をいつもまっ黒にして問題作りに
励んでいました。家で出来る仕事だし、締め切り以外には時間を制約される事もなく
気に入ってはいたのですが、締め切り前には夢の中でまでクロスワードを作っている
しんどさに参って数年でリタイアしちゃいました。

日本魚類学会…先に読んだニュースで知ったのですが、一部魚類の名称が差別用語で
あるとして変更修正を加えるとの事。確かに、一つ一つの言葉として考えると、
差別用語にあたるのでしょうが、当該者に向けられて発せられたものでもないの
に昔から慣用的に使われている名称やことわざからも消してしまう。
差別する心自体が問題なのだから、世の中から都合の悪い言葉を全部消しても
一件落着にはならず、文化が貧相になっていくだけのような気もしますが。

さっき調べ物をしていてヒットしたとあるブログの記事タイトルに笑いました。
『ミントのほうがばばあに見える』…記事を読んでもその話には触れられておらず、
σ( ̄∇ ̄*)の事ぢゃないよね?って密かに突っ込んでみたり♪
| http://airymint.com/bplus/e372.html |
| ワタクシゴト::戯言 | 10:07 PM | comments (3) | trackback (0) |
 
>差別する心自体が問題なのだから、世の中から都合の悪い言葉を全部消しても一件落着にはならず、文化が貧相になっていくだけのような気もしますが。

たぶん…一昔までは、私は、『その考え方に同感です!(^o^)/』と、言っていたと思いますが…とあることがきっかけで、民俗と差別の本を読んだりして、人権問題にうるさくなってしまった私としては、ちょっと意見が変わってきています。

たとえば…Mintさんと私が「全盲」だったとします。子供の頃から、私たちは、「めっかち」「めくら」と呼ばれていたとします。其の出来事にトラウマがあったとします。そして実際に、そういう名前の魚が存在していて、その名前の魚は、目が変な形をしていたり、潰れていたとします。Mintさんは、「そういう魚がいても気にしない」という考えで、私は、「その魚の名前を変えてほしい」と思ったとします。

…さて、私の方の意見が間違っているのでしょうか?

考え方を健常者の多数派or社会的強者に合わせるべきか否か、集団主義か個人主義か、とか、そういう問題になってくるのかなあ…。その人がどういう主義かで、考え方が別れます。

確かに、少数派や社会的弱者や個人にばっかり世の中の基準をあわせていたらキリがないし、社会が機能しなくなります。けど、個人や少数派や社会的弱者のことをまったく考えられない世の中っていうのも、人間の世といえるのかというと、そうではない気がします。だって、強者が次の日に、何かのきっかけで弱者や少数派になるかもしれないし。

例えば、とある動物に「イエローモンキー」とかいう名前がつけられていたとします。
それは、大昔、白色人種の人たちが、黄色人種を差別したりバカにしてつけた名前が由来であるとしたら、どうしましょう。これは仮定の話かもしれないですが、慣習とか名称とか宗教の教えの由来とかを紐解くと、信じられない内容であったりすることがあるんですよね。そういうことにかぎって、まったく学校で習ってなかったりすることが多いのですよね…

私は、「“ちびくろさんぼ”は差別じゃない」と思っています。でも、差別だと主張されている黒色人種の方々には、本人達にしかわからない辛い出来事や人生とかがあったのではないでしょ~か。

う~ん、難しい。よく伝わってなかったらすみません。
| もへ | EMAIL | URL | 2007/04/07 06:48 PM | kIfQoSmY |

すみません、連投になってしまって。

>差別する心自体が問題なのだから、世の中から都合の悪い言葉を全部消しても一件落着にはならず、文化が貧相になっていくだけのような気もしますが。

たぶん、「この考え方↑の方が、圧倒的に多数派で、拍手をもらえるんだろうなあ」と思います。確かに…『心の問題』なんだと思います。確かに、これは正しいと私は思います。

あ、Mintさんのご意見で気になる部分が。「全部消しても」って書かれていますが、「全部消されること」なんて、事実上ありえないと思いますよ~σ(^_^;)

…でも、言葉や名称を変えて、解決したこととかもあるんですよ…

職業名とかもそうなんですけど…
最近、看護婦って言わないで、「看護師」って言いますよね。これをいまだに否定する人が多いです。でも、「看護婦」とか「保母」って言葉のせいで、そういう職につきたかった男性たちが、肩身が狭くて就職活動できなかったんですね。例えば、「俺、保母になりたいんだけど」とか言うと、「それって、女の人しかなれないんだよ。だって、『母』ってついてるじゃん」とか、笑われたりとか。

例えば、「●●士」っていう職業名多いですけど、元々「士」って「資格のある男子、学を修めた男子」を意味したんです。
しかし、「婦」と違って、「男偏」がついているわけでもなかったから、「男性のみ」というイメージが薄く、男女両方の職業を示すものとして定着してるんですけど…

あと、「婦」という漢字は差別漢字だ。だから無くせ、と、すごく主張する人がいます。
「婦」は、「箒」「掃」とかからきていて、「女は掃除する役割の性」とかいうのから来ているそうなんですけど、私は特に「婦」について気にしてないけど、「差別だ」という主張を否定もしません。確かに、差別が由来っていうのも事実だろうね、とも思うからです。

話がそれました。「士」に戻しますけど、
大昔の人たちからしてみれば、『女子が職について「●●士」と使っているなんて、日本文化がおかしくなった!』って言うだろうね。

文化とか価値観って、変化していったり、新しく生まれていったりするものなのではないでしょーか。失われるものもあれば、“新しく生まれるものもある”んだから、何かが失われたからといって、それでおしまいではないでしょう。

私たちの代があった、という文化を、残していけばいいんではないでしょーか。江戸時代の人が平成時代の私たちより偉い、とかいう根拠もないんですから。同じ人間なんで。
…って言ってもなかなかわかってもらえないかな。だって、「先祖(先代)を崇めよ」という文化にどっぷりつかって生きてきてるもんね、私たちσ(^_^;)
| もへ | EMAIL | URL | 2007/04/07 07:32 PM | kIfQoSmY |

えーと。。。読むのが大変でした。
書くのも大変でしたでしょう。お疲れ様。

結論、先に書きます。
もへさんとMintさんにそれぞれの感じ方考え方があり、
もへさんが力説して下さっても、Mintさんの考えは変わらないだろう、です。
例を挙げて書いて下さったけれど、根本的に曲解されているのでは?
私は差別容認論者でも、集団主義でも、拍手を貰いたいのでもありません。
『差別する心が問題』なのに、目先を変えて済ませた気になっては困る。
という気持ちで書いたものです。

>民俗と差別の本
人種、宗教、地域、etc. 本の虫な事もあり、たくさんのその類の本、
差別する側、される側両方の側面から読み、勉強したつもりです。

>たとえば…Mintさんと私が
最初のコメント、上記文言から始まる部分のそのものズバリの表現は、
気にされるなら文字として表さない方が宜しいのでは、と思います。

>…さて、私の方の意見が間違っているのでしょうか?
判りません。正しいか間違っているかを論じるものではないと思っています。

>「全部消しても」
都合の悪い言葉を全部消しても、です。
これは、出展は失念しましたが昔読んだ読み物の中にあった、
未来の人が読む文章が『××は、××を××して××と××た。』
となったらどうするんだ、と危惧する話を読んだ時から思っています。
事実、古い映画の吹き替えの不都合な部分がすっぱり消されていたりして
とても気持ちの悪い思いをする事もあります。

まとめ。
あいのこ、そばかす、天赤(天然で毛が赤い)、女のくせに、アメリカに帰れ、
全部書くと個人を特定されるほど他にも色々言われて育ってきましたが、
それらの『言葉自体』を無くしてほしいと思った事はありません。
差別用語を対象に向けて発する事が愚かなのだと思うだけです。
| Mint | EMAIL | URL | 2007/04/07 10:08 PM | YvcnhzH6 |


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