目を閉じて
Boy&Dog

いぶかしげに 僕を見上げる老犬よ
差し出した掌に 幼い僕を嗅ぎ分けて
遠い記憶を呼び覚まし すり寄ってくる
鼻をしかめるクセは あの頃の君のままだね

泣いた僕を そばで見守ってくれた公園
蝶を追って走り回った 川べりの草原
いつまでも一緒に星を眺めた高台も
ここいらはすっかり 変わってしまった

ほんの少し離れて暮らしただけだったのに
大人になってしまった僕と
おじいちゃんになってしまった君

君の時計は僕のより 
ずいぶん早くまわったんだね



愛犬のMichaelとお別れしてからもう4年。
庭に倒れていたのを抱え上げて家の中に運び、
それからはずっと玄関で寝たきり生活のまま。
18才で亡くなるまで、外出も控えて看病の日々でした。
自分では排泄も食事も水飲みも満足に出来ず、
夜中に何度も哀しげな声で起こされた2年弱では
私の方が参りそうになった事も何度かありました。

体力もなく、意識も薄らいでいるのに、声を掛けるとパタパタ尻尾を振って
一番濃密な時間を共にした後の別れは身をちぎられるように悲しく、
しばらくはドッグフードのコーナーすら通れないほどでしたが、
悲しみがゆっくりと溶け、よその犬と会っても涙ぐまなくなりました。

子どもの頃、家の近所で拾ってきた犬がFoxy。
いつも一緒に転げまわって遊んだ仲良しでしたが、
彼とは事情で離れ離れになり、きちんとさよならも言っていません。
先日、古い写真を見ていてふっと思い出しました。
MichaelとFoxy、何だかとっても良く似ています。
生きていた時には何で気付かなかったんだろう。。。不思議。
| http://airymint.com/bplus/e130.html |
| ワタクシゴト::備忘 | 06:03 PM | comments (2) | trackback (0) |
 
こんにちは。
実は家も一昨年の暮れ、老衰で犬を亡くしました。
16歳でした。
外で飼っていたのですが、
濡れ縁に飛び乗れなくなり、立てなくなり、座れなくなり、
食べられなくなって、徐々に弱って行き、
最期の二週間は家の中に入れて看取りました。
2年も看病したのではたいへんでしたね。。。
それに18歳まで生きるなんて長生きだったんですね。

犬と猫を飼っていて気づいたのは
猫の方が幸せそうに見えるということ。
以来、犬は飼わないことにしました。

今いる猫たちが長生きをした場合、
自分が最期まで面倒をみれるかどうか不安な気もします。
もしかして、この猫たちが家で飼う最後の代なのかも、
と時々思うんですよ。



| はっかもす | EMAIL | URL | 2006/07/21 10:29 AM | u3hKO4vQ |

はっかもすさん、今日は。

2年<夢中だったので今となれば短かった気がします。
大きめでしたから、玄関を占領されて困りましたけど。
うちも外飼いの犬だったので、具合は悪くても
家族がそばに居る家の中は嬉しかったみたいです。
猫も相手の病気を知ってか、毛を立てて怒るような事もなく、
最後の数日間はリビングで過ごさせてやれました。

そうですね、犬は従順すぎて哀しくなる時がありますが、
猫はその点、自由なオーラを前面に出しているから、かな?

また犬を飼いたいという気持ちは無いと言ったら嘘になりますが、
自分の好きな中~大型犬を飼う体力はもうEmptyキワキワですし、
何より別れの辛さを乗り越える精神力に自信が持てないので、
飼うのは我慢した方が無難かもしれないと私も思っています。

はっかもすさんの所の猫さんたちは、
毎日可愛く写真に撮って貰えて、とっても幸せそうですね♪
| Mint | EMAIL | URL | 2006/07/21 05:48 PM | 3NkYpUlA |


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