2006,12,29, Friday
しらっとトップページに門松なんぞ飾ってありますが、
実はクリスマスも例年通りには楽しめない状況でした。 14歳の♀猫さんの乳腺潰瘍が今月半ばから悪化し、 重篤な状態になったため。 毎日そおぉっと優しく様子を見守ってやるだけでしたが、 今日の午前中、静かに猫の星に帰って行きました。 毎年ツリーを出す位置に彼女が臥せっていたので、今年は諦めて小さなツリーで代行し、 驚かす音も立てられないので、クラッカーもご法度。そうして静かに過ごした聖夜には、 思いがけず小さな奇跡も起きました。 今までの食事が摂れなくなり、苦しい中レトルトを取り出すと、『食べたい!ちょうだい!』 と頭をやっと持ち上げて食べていた毎日なのに、イブの夕食には猫又くんがいつも通りに 貰うカリカリの音を聞きつけて、餌の場所まで歩いて以前のように座っていました。 26日に遊びに来た別居Guy君には久々にたっぷり背中を撫でて貰って幸せそうでしたし、 昨夜はいつもべったり傍に居た猫又くんを邪魔だ!と猫キックで追い払う荒業も披露して ひょっとしたら少しは元気を取り戻してくれるかも、と淡い期待まで抱いてしまいましたが、 同居人氏の冬休みを待っていたかのように今朝、思ったより安らかに旅立ちました。 覚悟は出来ていたし、彼女の苦しみが長引くのも辛かったので、今は悲しむ気持ちよりも 彼女が苦しまないで済むようになった事に救いを見出しています。 動物を飼っていれば、否、生き物と暮らして行く以上、その日は常に来ると知っていても 涙無しには書けないし、頭がち~とも回りませんが。 ゴミ捨て場で手の平にすくいあげてから14年。 うまく命を繋いでもせいぜい3~4年生きる野良猫暮らしよりは、餌と寝床の心配をせずに 我が家で過ごした拾い物の年数を、きっと楽しいと感じて生きてくれたと思います。 |