2006,08,16, Wednesday
無花果を狭い庭に植えるのは、賢明ではないそうです。
根っこが家の土台を押し上げるほど強いそうな。 そんな危険を冒してまで無花果を植えたかった理由は 一つはもちろん無花果の実が大好物だから。 小さい頃住んでいた家の裏庭に生えていた無花果は、 格好のおやつとしてたくさんの実を供給してくれました。 木からもぎたての果実は、お店で買う大振りの物より濃密な甘さとみずみずしさが魅力。 実の大きさこそ店売りの物には敵わないけれど、蟻や鳥を押しのけてまで食べる価値アリ。 青い段階で出荷される商品より、完熟まで待って収穫する方が美味しいに決まっています。 もう一つの理由が、写真のカミキリムシ。 捕まえると、意味不明のキィキィという声(音かも)をあげ、激しく触覚を振り立てる様は、 これまた子どもたちの愉快な遊び相手。紙を切らせてよく遊びました。 紙切り虫、髪切り虫、どちらが正しいのか、なんていうのをTVで見ましたが、 実は噛み切り虫、なんだそうです。へぇ。 これは多分キボシカミキリ。 待っていた大型のシロスジカミキリではなかったけれど、出会えて嬉しいのは同じコト。 こんな小さな庭の無花果も、見過ごさず遊びに来てくれてありがと♪ |
2006,08,14, Monday
越して来た頃にはまだまだ隙間のあったこの辺りも、
年々家が建て混んで、空の見える空間は貴重品です。 買い物帰りの車中で目にした一瞬の空モヨウ。 道路と駐車場の空間から覗いた遥か向こうの空に、 雨を降らせながら北から押し寄せる黒雲が、 頑張って晴れている空との間にカチッと切り出した 几帳面なほどまっすぐな、四角形の境界線です。 肉眼で見ると右手の部分は縦に筋が入って、今まさに音のするほど雨が降っている様子。 左手の小さな四角部分からこちら側まで続く、晴天域に襲い掛かって来るようです。 遠い空の下では大雨が降っているのに、頭の上の空はピーカンで焼けつく暑さ。 「お~い、こっちもひと雨頼むよ」 |
2006,08,07, Monday
数週間前から、気になり始めたのです。
お風呂場の窓の外に、蔓性植物が絡んでいます。 びょよよ~んとばねを伸ばして、網戸にしがみついて。 お隣の裏のおうちからず~~~っと続いています。 どこかで見たような。。。コレって何だっけ? ずっと気になって仕方がなかったのですが、 今日白い蕾を発見してようやっと正体が判りました。 今夜丁度咲きそうなのが窓の近くにあったので、夕方からそわそわ。 夜の暗さを透かして見ると、咲いていました!カラスウリの花。 網戸のストッパーを外し、面格子の隙間から手とカメラを突き出して、 カメラを手前に向けて撮ってみると、花の白さがハレーションを起こしてしまいます。 ゴメンネ、と声を掛けて、一輪つまんで面格子のこちら側に向いて貰いました。 指先に触れた柔らかい優しい感触は、夜咲くお花だけあって何とも儚げです。 こんな夜の暗さの中で、誰に向けて咲いているのか、 ほわっと真っ白に光って幽玄な美しさです。 秋には紅いカラスウリに変身するなんて、嘘みたい。 |
2006,07,16, Sunday
W大裏の湿地は数年前からの、
我が家のお気に入りお散歩コースの一つ。 気楽なお散歩とは言い難い、草原、山、湿地の、 起伏と季節の変化に富んだ面白い地形。 近隣の葡萄園が書き入れ時の晩夏を除いては、 1年中いつ行ってもどこかしらに車が止められ、 電車苦手の身にも気軽に出かけられて吉。 最近、中高年の騒がしい団体ハイカーが増えたのがちょっとマイナス要因だけど、 湿地の方に下れば人影も疎らになって、思う存分自然を満喫できるからま、いっか。 車を降り、草原で一休み中、例によってぞわぞわと大勢の声がしてきたので、 人を避けて道を下っていく。道を逸れた藪の中には「マムシに注意」だって。 こんな所にも本当に居るのかな?山に入って欲しくないと言うアピールかな? スズメバチに会いやしないかと辺りを見回したり羽音に耳をすませたり、 手には蜘蛛の巣払い用に拾った手ごろな棒を持って臨戦態勢だね、まるで。 湿地の方へ目を向けた時、奥の薄暗い木陰に、1匹の麝香アゲハ! 透明感のある黒い翅が長い尾を引いて、幽玄に飛び回る様子は夢のよう。 とても忙しそうにそこらの葉に一瞬止まってはまた瞬時に飛び立つので、 カメラを構える暇もないまま、見えなくなるまで見惚れてしまった。 彼女たちの産卵場所が写真の「馬の鈴草」。 つまりは幼虫のご飯で、他の物は食べずにコレばっかり食べるってわけ。 たくさん食べて、どうぞとびきり綺麗な蝶に羽化してね。 |
2006,07,02, Sunday
しばらく前から数個並んだ鉢のあちこちに、
小さな紫蘇のような芽がたくさん出てきた。 随分勢い良く育っているけど、雑草かな? 見たことがあるような葉っぱだけど、何だったっけか? 抜くでもなく世話するでもなく様子を見ていたら、 そだ!コレってランタナの葉っぱだった。 買ったのは確か…一昨年だったかしら? 鉢植えの管理が大の苦手。 地面に直植えは雨と庭土とお天道様が面倒を見てくれるけれど、 鉢の中の世界は、人の手で面倒を見ていくほか無いわけで。 水やり一つとっても少なすぎたり多すぎたりで失敗ばかり。 必要以上に多くやりすぎては根腐れさせてしまうし、 少なすぎればしなしなぱりぱりに枯れさせてしまう。 表面の土が乾いていたら鉢底から流れるくらいたっぷり与える、 を守っているつもりなのになぁ、何が悪いのかな、と ご近所の上手に咲かせた鉢植えを見ては凹む。 劣悪な条件の中に芽を出してくれた小さなランタナの 頑張る力に応えなくっちゃいかんなぁ。 |