不思議な引力
牡丹の一種らしい近くを通りかかるといつも、ナビの画面にドーン!
っと『お寺』の画像が表示される場所があります。
夜だったら不気味だよねぇ、なんて笑いながらも少し
気になって調べたところ、歴史のある古刹とのこと。
歴史的建造物には夫婦揃って興味がある方なので、
いずれ寄ってみようね、とたまに通る度に二人で
話してはいたんですが。

先々週の土曜日、遠くのホームセンターへ買い物に向かう途中のこと。
丁度その辺りを通りかかった時、「寄ってみる?」と同居人氏。
風が強い日だったし、突然の提案なので、歩き易い服装や靴で出かけて
来た訳でも無いし。。。「別に今度で良いよ」とやんわり拒否したんですが、
普段ならこちらの意見を尊重してくれるのに、「見に行ってみようよ」等と
珍しく食い下がってきます。まぁ、ね。ずぇーったいイヤ!って程じゃなく、
車から降りて歩くのがちょいと面倒だっただけなので、それではと折れて
駐車場を見つけて車を停め、太い道を渡って境内に入って行きました。

ナニナニ?と由来の看板やら石碑を見ながらぶらぶら順路の札に沿って
歩いて行くんですが、ナビ画面とはどうも微妙に違う感覚。庭は牡丹園に
なっているとの事ですが、当日はもうすっかり花の盛りは過ぎ去った後で
緑の葉が繁るばかり。1週間早ければ見事な花が見られたでしょうに。
通路から外れた辺りに一株、名残りの花を付ける一重咲きの牡丹らしい
姿を見つけたので、あれでも写真に撮って帰るか、と傍へ近寄りました。
近くに大きな段ボール箱があるのを目の隅に捉えながら上の写真を撮り、
………「ネコっ」。紛れもなく箱の中からピーピーと声が聞こえます。
同居人氏が「鳥じゃない?」等と言いながら、箱の蓋を上げて中を調べ、
中に被さった厚紙を除け、敷き詰められた藁の中に潜り込んでいたのを
引っ張り出して一言。「ハムスターじゃない?」いやいやいや、猫だってば。

小さい。。。小さすぎる。育つかどうか判らないけど、放っては置けませんし。
そのまま連れ帰って乳母三昧の毎日を送っています。寝不足の種はコレ。

いつも通る道や、行き慣れた場所でならともかく。。。初めて行った、それも
急遽行く事を決めた場所に捨てられていた猫と出会った、不思議な縁です。
もう一つ。。。実はココ、目的地ではなかったのです。ナビに表示されたのは
多福寺というお寺。行ったのは多門院。すぐ近くですが、勘違いも甚だしい。
多門院のご本尊は毘沙門天。全てを聞き漏らさない知恵者とのことです。
どこの誰を呼び寄せれば、自分の庭内に捨てられた仔猫を助けられるか、
すっかりお見通しだったんでしょう。お見事、参りました。
| http://airymint.com/bplus/e458.html |
| ワタクシゴト::日々 | 11:38 PM | comments (0) | trackback (0) |
PAGE TOP ↑
 
■CALENDAR■
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     
<<前月 2024年04月 次月>>
■CATEGORIES■
■LINK■
■COMMENTS■
■RE TRACKBACK■
■NEW ENTRIES■
■ARCHIVES■
■PROFILE■
■LOGIN■
現在のモード: ゲストモード
USER ID:
PASSWORD:
■POWERED BY■
■OTHER■