2006,10,17, Tuesday
その昔、『こんぴゅーた』と言う物に初めて触れた時、
そいつと私はタイトルのような言葉で対話していました。 経理の事務員さん、になるつもりで受けた面接の席で、 その小さな会社の担当者から突きつけられた要求は、 『体調を崩して辞めた前任者の後継をやる気はないか』 出来ない、と言うのが苦手な向こう見ずの口からは、 『はい、やります。やらせてください!』ですと。オバカ。 今の時代のようにPCスクールで勉強して、一通りの所は押さえたうえで就職、 等というシステムがその頃にあったのか無かったのかも今となっては判りませんが、 会社も自分も、お互いそんな悠長な事はしていられない差し迫った状況でしたから、 入社したその日から、空調の効いたコンピュータルームが私の職場になりました。 とは言え、前任者は体調を崩して既に辞めている<教えてくれる人は居ないって事です。 販売会社から急遽担当者が派遣されて来て、一応の使い方を説明してくれましたけど、 『んなもん判るわきゃねーだろ!』と席を立ちたい気持ちを抑えるのでいっぱいいっぱい。 雇われる方も無茶だけど、雇ってくれた会社の勇気も、今思えば相当のものです。 少し理解していた数人の先輩社員と、分厚いマニュアルとサンプルプログラムを頼りに、 見よう見まねで数年間、どうにか乗り切りました。若いからあんな無茶も出来たんですね。 今だったら初めての事にあんな風に立ち向かうなんてとても無理。ちょっと寂しいです。 |