2006,08,15, Tuesday
あの日と同じ暑い夏の日…
毎年聞きなれたこの言葉だけれど、今年はお休み。 珍しく朝から雨降りの終戦記念日です。 『8/15日が何の日だか知らない』 と言う若い人が増えているとのニュースを聞き、 そこはかとない不安を感じるのは年のせいかしら。 そのニュースに、先日何気なく見ていたTV番組の1シーンが重なりました。 元自衛隊員だったという役者と、女性タレントとの会話。 「日本が戦争をしていたのは知ってる?」「はい、知ってますよ」「どこと?」 「えーと、ソビエト…ソ連ですよね」要約するとこんな。役者が呆れて発した言葉の後、 「今度戦争になったら、戦地に送られるのはオレたちじゃなく、お前らのような若い奴らだよ。 だからこそそういうことをもっと真剣に考えなきゃ駄目なんだよ」云々。 今度戦争になったらと仮定されるのも困りものだけど、論旨はもっとも。 今朝のニュースは靖国参拝一色。 交通情報や気象情報、国内外の多様なニュースを見たい身としては、 横並びのTV局の姿勢に頭のてっぺんから湯気が出そうな気分だったけれど、 中で気になったのはその場でInterviewされていた幾人かの高齢女性の発言。 どーでも良いんじゃない?的な発言に聞こえたのは自分の聞き間違いだろうか。 祖母からは当時の疎開先、富山での生活や空襲の際の話を聞いて育ちました。 義母からも、熊谷空襲の火の中を逃げた子どもの頃の話を何度も聞きました。 毎年この日は、悲しみと苦しみを思い出し、忘れたい嫌な思い出を掘り返し、 それでももう二度とあの愚行を繰り返すことはならないのだとの思い故に、 後世に語り継ごうと努力してくれている崇高な人に感謝する日、でもあるように思います。 |