2006,08,03, Thursday
先日、仕事関係の方からしじみを頂いた。
土用だし、夏バテ防止にはもってこいの食材だよね。 見事な大粒で、見るからに美味しそう…なんだけど。 ここ数年、殺生に飽きて生の貝を調理していない。 野菜だって生きているぞ。肉や魚は良いのか?って 話になるとちょい困るんだけど。 まさに今、息の根を止める調理って滅多に無いでしょ? 野菜はもぎ取られてから店頭に並ぶから、放っておいても救えない。 肉も魚も同様に生きたまま、ではまず売られていないので、言わば死んだ状態。 汚い仕事は他人様にやらせて、美味しいトコだけ頂くって欺瞞でしかないけどね。 なのに貝だけは自分の手で引導を渡さなきゃならない。 煮えたぎったお湯に入れる時のいやぁな気分に耐えられなくなったワケで。 以来缶詰めになっている物や調理済み品を主に利用していたのだけれど、 頂いた以上無駄死にさせる訳にもいかず、美味しい味噌汁になって貰いました。合掌。 他者の命を感謝しつつ頂いて、明日の自分の命を繋ぐ。 毎食考えていたら食事がつらくなりそうだけど、時々は真面目に考える日があっても良い。 殺生を忌み嫌った古の坊主の血が、結構深い所に今でも居座っているのかも。 |