2006,07,16, Sunday
W大裏の湿地は数年前からの、
我が家のお気に入りお散歩コースの一つ。 気楽なお散歩とは言い難い、草原、山、湿地の、 起伏と季節の変化に富んだ面白い地形。 近隣の葡萄園が書き入れ時の晩夏を除いては、 1年中いつ行ってもどこかしらに車が止められ、 電車苦手の身にも気軽に出かけられて吉。 最近、中高年の騒がしい団体ハイカーが増えたのがちょっとマイナス要因だけど、 湿地の方に下れば人影も疎らになって、思う存分自然を満喫できるからま、いっか。 車を降り、草原で一休み中、例によってぞわぞわと大勢の声がしてきたので、 人を避けて道を下っていく。道を逸れた藪の中には「マムシに注意」だって。 こんな所にも本当に居るのかな?山に入って欲しくないと言うアピールかな? スズメバチに会いやしないかと辺りを見回したり羽音に耳をすませたり、 手には蜘蛛の巣払い用に拾った手ごろな棒を持って臨戦態勢だね、まるで。 湿地の方へ目を向けた時、奥の薄暗い木陰に、1匹の麝香アゲハ! 透明感のある黒い翅が長い尾を引いて、幽玄に飛び回る様子は夢のよう。 とても忙しそうにそこらの葉に一瞬止まってはまた瞬時に飛び立つので、 カメラを構える暇もないまま、見えなくなるまで見惚れてしまった。 彼女たちの産卵場所が写真の「馬の鈴草」。 つまりは幼虫のご飯で、他の物は食べずにコレばっかり食べるってわけ。 たくさん食べて、どうぞとびきり綺麗な蝶に羽化してね。 |