2006,07,05, Wednesday
起き抜けで階段を下りるダルイ足音を聞きつけ、
洗面所まで追いかけて朝ごはんの催促に大騒ぎ。 顔洗うまでちょっと静かにして待ってて。 北朝鮮のミサイル発射のニュースやら WorldCup準決でドイツが負けた一報やらで、 今朝はいつもよりずっと不機嫌なんだから、 あんまりうるさいと、八つ当たりしちゃうよ。 身支度を整えた後の朝一番の仕事が、猫様の缶詰開け。。。か。 猫缶を開ける時、どうしても思い出してしまうのが猫のCくん。 以前の家の近くに住んでいたアメリカンショートヘアの雑種。 他の猫より、2まわりは大きな体躯と、アメショまんまの毛並み。 大きな頭とがっちりした筋肉、太い四肢を持つ堂々とした強い♂で、 大人しく奥さんに抱かれる姿は、本猫の迷惑はともかく滑稽そのもの。 「この子ったら、高級な缶詰ばっかりで、普通の餌は食べないのよぉ。」 と言っていた飼い主さんご一家が公団が当たった、と転居され、 ペット禁止の転居先に連れて行けないから、と置いていかれてしまった。 猫界ではボスでも、生まれつき飼い猫の彼、餌探しも大変だったろう。 翌年彼が野良子との間にもうけた1匹だけの子猫はゴミ集積場に捨てられていた。 その時の子猫が、今我が家に居る♀。 初乳を貰ったか貰わないかのうちに捨てられた掌に乗るサイズ。 小さな体で大きな鳴き声を上げ、必死に助けを求めているようで、 我が家の3匹目の猫とするために連れ帰って来た。 数年後、周囲一帯の立ち退きで転居先を探す時の問題は犬2匹、猫3匹。 ペット可の賃貸住宅はいくつかあっても、この大所帯を受け入れるのは不可。 無い袖を振り回し、無理くり掻き集めた資金で建てたのが今の家。 おかげで連れてきたペットを誰1匹として手放すことなく、 寿命尽きた犬2匹と猫1匹を最後まで家族で看取らせて貰えた。 高級缶詰を毎日貰うよりもきっと、幸せな一生、だったよね? |